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月曜日, 7月 8th, 2013 | Permalink
エーブックスタッフの水野です。
先日、ゲーム会社『SQUARE ENIX』 の看板ゲームの一つであるファイナルファンタジーシリーズのナンバリング最新作であり15作目に当たる『FINAL FANTASY XV』 の製作が発表されました。
これは元々『FINAL FANTASY VERSUS XII』という13のスピンオフ作品としてPS3向けに製作されていたものらしいのですが、2013年6月に行われた「Electronic Entertainment Expo 2013」において、新たなナンバリングタイトル『ファイナルファンタジーXV』に改題し、プラットフォームをPS4とXbox Oneに変更すると発表されました。
ヴェルサスとして作られた頃、その製作段階の画像を見たことがあり、世界観は現代~近未来的なイメージで、主人公はヴィジュアル系っぽいイケメンだということくらいは分かっていたのですが、今回発表された情報では、その概要が明らかになりました。
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あらすじ
世界に現存する最後のクリスタルを有するルシス王国。
軍事国家ニフルハイムとの長き冷戦に終止符を打つべく、和平調停を結ぶ運びとなった。
その歓喜の中、兵器の使用を禁ずるルシスの魔法障壁が破られ、
ニフルハイム軍の攻撃が始まる。
平穏な日々を過ごしていたルシス王家後継者のノクトと、
その仲間達は突如として戦乱に巻き込まれて行く。
このあらすじだけですと、完全に中世ファンタジーもののように聞こえますが、世界観は思いっきり現代風です。
僕の予想ですが、クリスタルはおそらくこの世界の核兵器的な巨大な力を持つ象徴なのでしょう。
王子と、その召使い(という名の友人たち)が主人公で、ヒロインは後に敵対する王家の娘、という情報を聞いて、どこかロミオとジュリエットを思い浮かべました。
映像を見る限り、主人公は少し退廃的で感傷的なイメージで、また仲間と”つるむ”感じが、バズ・ラーマン監督の『ロミオ+ジュリエット』のロミオを彷彿とさせます。
しかし、近作のテーマは、愛情よりも友情 がメインの“絆” であり、何気にファイナルファンタジーでは珍しく、おそらく初めてのパターンではないでしょうか。
FFシリーズ的には、FF13がFF7のSF感を継承しているとするならば、今回のFF15はFF8を継承しているように感じられます。
世界観も、イタリアのヴェネチア、フランスのパリ、日本の新宿などをモチーフとした街が登場するらしく、SF近未来というよりは、現代的なイメージが強く、キャラクターの格好もフィンランドかどこかのエモ系バンドのようで、サイバーパンク的な感じではありません。
この現代的な風景に、ベヒーモスや鉄巨人などのFFではお馴染みのモンスターがいても、不思議と違和感がないからスゴイ。
これが、おそらくFF7から培ってきた現代のFFのイメージなのでしょう。
Tags: emo , FF , FF13 , FF15 , FINAL FANTASY , FINAL FANTASY XIII , FINAL FANTASY XV , Play Station 4 , SF , SQUARE , SQUARE ENIX , TVゲーム , V系 , エモ , クリスタル , ゲーム , ビデオゲーム , ファイナルファンタジー , プレステ4 , ホスト , ヴィジュアル系 , 近未来 Posted in スタッフ 水野 | No Comments »
月曜日, 4月 1st, 2013 | Permalink
エーブックスタッフの水野です。
漫画家の萩尾望都 の最新作となる『AWAY―アウェイ―』 が、4月27日に発売される月刊flowers6月号(小学館)から2号連続で掲載されるそうです。
萩尾望都(はぎわらもと)という漫画家は、僕が好きな唯一の少女漫画家です。
やはりどうしても淡いラブロマンスや、トーマの心臓のような同性愛モノのようないかにも少女漫画!というのはどうも苦手なのですが、彼女はそれだけではなく、SFやファンタジーやサスペンスの作品も多く描いているのです。
僕が特に好きなのは『ポーの一族』 という吸血鬼の話です。
“永遠に子どもである子ども” を描きたいという気持ちで描いたそうなのですが、まさに子どもの無邪気さで、人の命を食って生きてゆくというのがすごく衝撃的でした。
主人公である吸血鬼の少年エドガーが妹のメリーベルを必死で守ろうとし、そのためだったら手段を選ばないという姿が何とも切ないのです。
永遠の時を生きて行けるという条件であれば、逆に命の重みが増すというか、永遠の時を生きてゆけるが故に、パートナーが死んでしまったら永遠に一人で生きていかなければならないのです。
そのためにエドガーも必死で理解しあえる友人を探すのです。
やはり長い時を生きていれば、姿は少年でも考えることは大人でして、すること、考えることが残忍なのです。
子どもが、手馴れた動作で猟銃を構える姿は、不思議と絵になるものです。
出てくる登場人物も個性豊かで、エドガーは悪い行いばかりし、当然吸血鬼であるから、人間の血を吸い、命を奪うのですが、そんなエドガーを許すまいと誰もが思うのだが、誰もがその美しさだったり、危ない雰囲気に魅了されてしまうという、少女漫画ならではのオチも良い意味で期待通りで良いです。
読後感が、小説を一冊読んだような感覚で読み応えがかなりあります。
それと面白かったのが『11人いる!』という漫画です。
まず世界設定が少女漫画の枠を遥に超えているのです。
wikipediaから引用します。
ワープ航法と反重力推進の発明により、地球人類は宇宙へと進出を果たしている。200年の間に51の惑星を開拓したが、異星人の遺跡の発見、および異星人とのファーストコンタクトを経て団結する必要に迫られ、総合政府・テラを樹立する。
その後、サバ系、ロタ系、セグル系の3大国で構成される星間連盟に、地球および周辺惑星もテラ系として加盟。400年の時を経てロタ、セグル、サバに次ぐ国力を獲得した。異なる種族間同士の遺伝交配はロタ系を除き可能。
まずこの説明だけでは何のことか全く分からないのですが、気になる人は是非チェックしてみてください。
あらすじはタイトルの通り。wikipediaから引用します。
宇宙大学の受験生の1人、タダトス・レーン(主人公・タダ)は、最終科目の実技“各自のテスト場において集団で協調し、53日間を過ごす”を、10人構成のチームで外部との接触を断たれた宇宙船・白(はく)号において受験することを言い渡される。だが白号に集合した受験チームは1人多い11人だった。この不測の事態にあっても非常信号の発信ボタンを押せばチーム全員が不合格になるため、11人は互いに疑惑を抱きながら規定の53日間を過ごすことになった。
この設定だけでもう面白そうなのですが、実際に面白かったです。
映画のような漫画でした。
『11人いる!』もそうですが、萩尾望都の作品はどれもタイトルがすごくカッコいいのです。
少女漫画を描く人は、なかなか『漫画家』 という肩書きで呼ばれることは少ないと感じます。
おそらくほとんどが『少女漫画家』 と呼ばれているのではないでしょうか。
しかし、萩尾望都はおそらく『少女漫画家』より『漫画家』という肩書きの方が合っているでしょう。
Tags: SF , サスペンス , トーマの心臓 , バルバラ異界 , ファンタジー , ポーの一族 , 大島弓子 , 少女漫画 , 少女漫画の神様 , 残酷な神が支配する , 漫画 , 竹宮惠子 , 花の24年組 , 萩尾望都 Posted in スタッフ 水野 | No Comments »
月曜日, 11月 19th, 2012 | Permalink
エーブックスタッフの水野です。
先日、夜テレビでエヴァンゲリヲンの映画がやっていたようですね。
僕は知らずに見逃してしまったのですが、どうやらエヴァンゲリヲンの新作が11/17に公開されたようで、僕の周りでも友達が騒いでいます。
恥ずかしながら僕はエヴァンゲリヲンというアニメ、テレビアニメバージョンの3話くらいまでしか見たことなく、当然映画も見たことないのでこのことに関してはちょっと話を触れられないので、この話はスミマセンがパスします。
そんなSF漫画(アニメ)の黙示録モノ(そんなジャンルないか・・・)といえば、サイボーグ009が僕好きなんですが、今年リメイクされて先月から公開中の模様です。
石ノ森章太郎の未完の傑作サイボーグ009を『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズ、『東のエデン』の神山健治監督が2012年の現代に蘇らせた『009 RE:CYBORG』!
普通こういうブログは見てから書くものですが、最近忙しくて体調も崩していて、見に行けていないのですがYoutubeのトレーラーを見てみると何だかすごそうです。
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オリジナルのサイボーグ009とは別物として見た方が良さそうな雰囲気がバンバン伝わってくるが、寧ろリメイクするならこうでなくちゃ、というような正に新世紀型009!
キャラクターも現代風にアレンジしてあります。003がセクシー路線なのはビックリ。
サイボーグ009の僕の好きなところといえば、キャラクターのかっこよさです。
まずルックスがかっこいい。深紅のスーツに黄金のマフラー。様々な人種のキャラクターたち。
全員が元々は人間だったが、この世からいなくなってもいいという理不尽な理由(いや理由もないか)から戦争を商売とする秘密結社ブラックゴーストに拉致されて改造されてしまった悲しきヒーローたちです。
主人公である日本人009 (ジョー)は正義感が強くてリーダー気質だが、真面目で情に熱いところから敵に同情してしまったりするという心の弱さを持っている。00ナンバーの中では最新式のサイボーグで当時の最先端の加速装置が搭載されており、奥歯のスイッチを噛むと、一定時間、音速で動ける。
ドイツ人004 (ハインリヒ)は通称死神。指一本一本がマシンガンになっており、もう片手はナイフになっている。腹には核爆弾があり、膝からはバズーカー砲が飛び出るまさに全身武器の戦闘兵器。こいつがシブイ。シブすぎる。激シブです。敵に同情してしまう009の心の甘さを指摘したりするのも彼。
00ナンバーのメンバーの中ではおそらく一番のタカ派で、戦いの時は勿論前線で突っ込むが、時には参謀としてメンバーに指示も下す。戦闘兵器としては最強だが、それ故に愛する人間に触れることが出来ない体で、そこが泣ける。
アメリカ人002 (ジェット)はヤンチャキャラ?というか009の良き先輩ってところか。足からのジェット噴射で空を飛ぶことが出来て、前線でよく戦っているイメージ。色んな話でよく借り出され、よくケガをしているイメージ。
フランス人003 (フランソワ)は009に密かに思いを寄せる紅一点。戦うことが嫌で、自分がサイボーグであるということを受け止められないでいる。視力と聴力がずば抜けていて、透視能力を持っているが、それ故に聞きたくない戦争の悲鳴が絶えず聞こえてしまう。
ロシア人001 は赤ん坊。天才的な知能を持っており、テレパシーも使える。調子の良い時はテレポートも出来る。ただ体は赤ちゃんなので体力が無く、能力を使うと眠ってしまい、しばらくの間は起きない可愛い子。
ネイティブアメリカン005 (ジェロニモjr)は人種のせいで仕事が貰えず、雇われるという形でサイボーグに改造されてしまった。バトルでは大抵みんなの盾になっている。彼に関するエピソードは少ない気がする。
中国人006 (チャンチャンコ)は中華料理屋を経営していたが不景気による借金地獄で自殺しようとしていたところをブラックゴーストに拉致されサイボーグに改造された。みんなが任務に出かけている時の留守番役が多い気がする。
イギリス人007 (グレートブリテン)は売れない役者で何にでも変身できる能力を持っている。
ムードメーカーであり、確かサイボーグとして戦う日々を日記につけていた。
そのキャラクターと、能力の幅の広さから出演回数は多い気がする。
アフリカ人の008 (ピュンマ)は元々黒人奴隷で、解放する条件に改造されてしまった(騙されて)。彼は水中で活動できる。あまり活躍の場面は少ないが、元々黒人で人種差別されてきて、次にサイボーグになり、さらに次に半漁人アーマーに改造されるという悲劇の男。容姿のせいで差別されてきたが故に深い悲しみを負うが、004に「俺は全身が武器だ。誰か触れることも出来ない」と言われ、涙を流すというエピソードが泣ける。
もう知ってるよ、との声が聞こえてきそうな中、かなりダラダラと書いてしまいましたが、彼らの他にも敵キャラクターも悲しみを背負っていたりして、泣ける。
人の弱みに付け込みサイボーグにし、戦争を起こしそれで商売をする憎きブラックゴーストから、ギリシャ神話の神々とまで戦うサイボーグ戦士たち。
“悲しい運命を背負いながら立ち向かう” という分かりやすいカッコよさが痺れるのです。
ハリウッドよろしく分かりやすいヒーロー像。
009 RE:CYBORGはどうやらストーリーもオリジナルのようで、僕も早く見たいです。
Tags: 009 RE:CYBORG , SF , アニメ , サイボーグ , サイボーグ009 , バトル漫画 , ヒーロー物 , マンガ , ヱヴァンゲリヲン , 人種 , 攻殻機動隊 , 攻殻機動隊S.A.C. , 東のエデン , 漫画 , 石ノ森章太郎 , 神山健治 , 能力バトル Posted in スタッフ 水野 | No Comments »