エーブックスタッフの水野です。
週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ワンピース』の作者である尾田栄一郎氏が病気の治療の為に、休載しているとのことです。
僕は昔から海賊というものが好きなのですが、おそらく一番最初に海賊に出会ったのが、子どもの頃、ディズニーランドの『カリブの海賊』に乗った時です。
あのヨーホーという歌がまず良いのです。
楽しげに始まったかと思うと、少しマイナー調になるの感じが今聞いてもかっこいいのです。
海賊の欲望のままに生きる”楽しい”イメージと、海の荒波に飲まれながらも進んでゆく”戦う”イメージが良いのです。
歌の声がダミ声だったり裏返ったりといかにもゲスな海賊どもって感じがしてそこも最高です。
そして、ロック界の海賊といえば、アダム&ジ・アンツ。もう格好が海賊です。
最近、smapが出演しているソフトバンクのCMで『Goody Two Shoes』という曲が使われているので、聞いたことのある人も少なくないと思います。
アダム&ジ・アンツ(Adam and the Ants)は、
1980年代にニューロマンティックムーブメントを作り出したイギリスのニュー・ウェイヴ/ポストパンクバンド。
アメリカのマイケル・ジャクソンやプリンス、日本の沢田研二やヴィジュアル系バンドにも多大な影響を与えた。(wikipediaより)
ロンドンのパブで武器所持の上、暴行騒ぎを起こして逮捕されるなど、地で海賊になってしまいそうな男アダム・アント率いるツインドラムバンド。
その音楽を最初に聞いたのが中学生の頃で、当時の友達が僕の家に来ると、いつもあの音楽(アダム・アント)が掛かっている、と言われるくらい聞いていました。
まず声がかっこよく、ヨーデルでも歌いそうなほどに軽快で、その甲高い声は聞いていて気持ちいいのです。
そしてなんといってもズンドコズンドコと何か大群が押し寄せてくるようなツインドラムの重厚なリズムが最高にかっこいいです。
勿論、サウンドだけではなく、曲もかっこいいのです。
まさに海賊といった感じで、陽気なコーラスだったり、男らしい掛け声であったりと、そのバックボーカルがメインボーカルに絡み合う感じがとてもポップだし、心地よいのです。
アダム・アントのキャラクターも、キザでナルシストでバイオレンスでデンジャラス、全体的に漂う胡散臭さと、卑怯な感じが小物感のように見るが、実は強か、という感じが本当に漫画みたいで僕は好きです。
パイレーツ・オブ・カリビアンの主人公ジャック・スパロウも上記の特徴が当てはまるように(ジャックはそれに加え、だらしないが重要な位置を占めるが)、僕が思う海賊像ってそういうものだと思いました。
漫画のワンピースには、そういう胡散臭い海賊が少ない気がします。
そういった意味で僕は、道化のバギーが一番好きです。
しかし、そういうダメなキャラクターを良しとしてしまうのは、少年には良くないからなのかな?
パイレーツオブカリビアンの主人公ジャックスパロウも、企画当初、ディズニー側からあんな小汚い卑怯者みたいな酔っ払いが主人公の映画なんてダメだ!とストップが掛かったそうだし。
ただ単に作者の感性なのかもしれないですが。
アダム・アントは去年、活動を再開したみたいです。
すごく太ってしまい、メガネもかけていて、若い頃の面影がないですが、ますます胡散臭くなり逆に良いかもしれないです。
そのテレビ番組でのライブ映像が思いの他かっこよかったです。