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ダニエル・クレイグ版007

月曜日, 8月 26th, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。
ダニエルク・レイグの007シリーズ三作を見ました。
『007 カジノ・ロワイヤル』『007 慰めの報酬』『007 スカイフォール』です。
 
007
 
今まで僕は特に007シリーズはあまり触れてきておらず、イメージといえばピアース・ブロスナンの紳士的でスマートな伊達男が、秘密兵器を駆使して陰謀やらテロリストたちに立ち向かうという感じでした。
 
しかし、今回の第六代目ジェームズ・ボンドにあたるダニエル・クレイグは一味も二味も違いました。
まず、外見からしてそのイメージと大きく違いました。
黒髪のオールバックではなく金髪の短髪。ハンサムでスマートというよりは無骨でいぶし銀。
秘密兵器を駆使してトリッキーに戦う今までのイメージではなく、信じられるのは己の肉体と拳銃のみと至ってシンプル。
 
やはりそれまでのジェームズ・ボンドのイメージと大きく異なることもあり、007ファンの間では批判的な意見も多かった様子です。
欧米では発表直後にアンチサイトが出来るほど。
ダニエル・クレイグは撮影後に、
「批判は子供の罵りのような言葉だったけど(耳が大きすぎる、金髪はありえないなど)、実際に言われると傷ついたよ。でも、そういう人たちを納得させるための唯一の方法は、この役を上手くやりこなすことだった。僕自身ほどそれを感じていた人はいない」と語っていたそうなのですが、それが功を奏し現在では、”好きな歴代ジェームズ・ボンド”ランキングで、ダニエル・クレイグは見事一位を獲得したのです。
  
 
(ダニエル・クレイグが演じた)カジノ・ロワイヤル以降は新ボンドシリーズとなっており、設定などは過去の作品から継承しつつも、真新しいものとなっています。
 
三作とも監督は違うのですが、冒頭の激しいアクションは共通。
文字通りの”肉弾戦”は見ていてとてつもなく興奮します。
 
『カジノ・ロワイヤル』の冒頭は、建設作業現場をアスレチックのように飛び回るのですが、要所要所ぶつかる壁をどう切り抜けるか、それを想像する前に、想像できないような方法で切り抜ける。
これが見ていて笑ってしまうほど爽快なのです。
 
『慰めの報酬』の冒頭のカーチェイスもかなり良かったです。
他にも、時計台の内部のような足場が不安定な高所にて、敵を影から待ち伏せして来たところを不意打ちするところとかも、普通なら手刀で相手を気絶させるだけのシーンだったりするのですが一味違いました。
敵がそれを避けるのです。別にボス的なキャラクターでもないのに半端なく強いのです。
相手は銃を持っているので咄嗟に取り押さえるのですが、バランスを崩しそのまま二人は真っ逆さまに落ちていきます。
このタフさが最高です。
撃たれることよりも、このまま相手を道連れに落とした方が死ぬリスクは少ない、というそのタフな覚悟が最高なのです。
 
『スカイフォール』の冒頭の列車の上での格闘シーンもすごかったです。
すごい体当たりアクションなのにスーツというところがとてつもなくクールなのです。
 

 
タフという言葉をそのまま人間にしたような男がダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドなのです。
 
次回策は2015年に予定されているらしく、今から楽しみです。

リドリー・スコット

月曜日, 7月 22nd, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。
 
映画監督であるリドリー・スコットの最新作『The Counselor』が、
『悪の法則』の邦題で11月15日から日本公開されることが決まったそうです。
 
麻薬取引をきっかけに危険な罠に陥る人々の姿を描いたサスペンスで、
スコット監督の下に、マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、
キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、
ブラッド・ピットという豪華キャストが集った。
(映画.comより)
 

 
リドリー・スコット監督といえば、
有名なエイリアンシリーズの第一作目『エイリアン』や、
サイバーパンクの草分けとなった『ブレードランナー』、
松田優作の遺作となった『ブラック・レイン』、
羊たちの沈黙でお馴染みハンニバルシリーズの第二作目『ハンニバル』
最近ですと人類の起源に迫った『プロメテウス』、
といった作品が有名ではないでしょうか。
 
今回の新作、すごくキャストが豪華です。
知名度、人気も徐々に高まってきたマイケル・ファスベンダーが主演。
ファッションモデル出身で今や説明不要のハリウッド女優、キャメロン・ディアスに、
ペネロペ・クルス。その夫であり、映画『ノーカントリー』でスペイン人俳優として初めてゴールデングローブ賞(助演男優賞)、アカデミー賞(助演男優賞)を受賞したハビエル・バルデム。
そして、彼も説明不要、ブラッド・ピット。
 
欲望にまみれたセレブリティたちが集う米テキサスを舞台に、“カウンセラー(The Counselor)”と呼ばれる弁護士が、遊び気分で麻薬取引に手を出したことをきっかけに、次々と危険な罠に絡めとられていく様子を描く。(映画.comより)
 
よく完璧主義者といわれるリドリー・スコット監督ですが、そんなセレブリティたちを演じるにあたって、やはりこれくらいの役者を揃えないといけなかったのでしょう。
今のところ、主役のマイケル・ファスベンダー以外、詳しい役どころは不明ですが、それぞれがどんな役を演じるのか楽しみです。
 
 
最近、そんなリドリースコット監督の映画を二本見ました。
一つは『プロメテウス』、そしてもう一つは『エイリアン』です。
 
 
『プロメテウス』はほとんど予備知識なしに、リドリースコットのSF映画だから見ておこう、というような気分で、近所のレンタルビデオ屋で準新作の100円セールをしていることもあり、レンタルして見ました。
 
2089年、考古学者であるエリザベス·ショウとチャーリー·ホロウェイは地球の古代遺跡から星図を発見、その構図はいくつかの異なる複数の古代文明で見つかった星図と共通点が見られるものであった。ここから人類がはるか昔から追い続けている人類の起源の謎の答えとなる未知の惑星の存在が浮かび上がる。
そして、調査艇プロメテウス号に乗って、衛星LV-223に向かうというあらすじなのですが、僕はこの映画がエイリアンの前日譚であるということを知らなくて、いくらエイリアンのデザイナーであるHRギーガーが今回も参加してるとしても、少々エイリアンっぽ過ぎないか?と思いながら見ていました。
 
結論から言うと、この映画はエイリアンシリーズといっていいと思います。
どうやらまだこの『プロメテウス』の段階ではエイリアンに直接的につながる感じではないのですが、続編も製作決定しているそうで、そこであのエイリアン(全身真っ黒で、頭が後ろに長く、口から口が飛び出すアイツ)の出生の秘密のようなものが解き明かされる予感がします。
最新作『悪の法則』の主演マイケル・ファスベンダーはこのプロメテウスにも出演しております。
アンドロイド役なのですが、端正なハンサム顔や静かな声のトーンや知的な雰囲気がいかにもアンドロイドって感じで、良かったです。
ストーリーは、かなりツッコミどころが多いですが、続きが気になるように作られています。
この映画は一応「人類の起源に迫る・・・」 というような触れ込みで公開されたのですが、
中盤以降、ほとんどパニック系ホラーと化しており、僕のようにエイリアンの前日譚であるということを知らなかったり、リドリー・スコットのことを知らない人たちは、普通に宇宙を舞台とした壮大なミステリーだと勘違いして、かなり面食らったのではないでしょうか。
 
プロメテウスがエイリアンの前日譚だと知った僕は、
どうしても『エイリアン』が見たくなり、レンタルしてきました。
 
alien
 
この映画はおそらく僕が小学生くらいの頃、父親がレンタルしてきたビデオを一緒に見た記憶があります。
その記憶では、僕はこの映画をホラー映画としては認識しておらず、ゴーストバスターズと同じような(テンションはまったく違うが)モンスター退治映画としか認識していませんでした。
幼心に、やはりあのエイリアンの造形は衝撃的でして、すごくカッコよく思い、たしか誕生日にフィギュアを買ってもらった記憶があります。
 
そして、十数年の時を経て、この『エイリアン』を見たのですが、この映画は、本当に怖い映画でした。
俗に映画監督にとって第二作目にあたる作品は、その後の映画を作っていくにあたって、大きな印象を与えると云われているらしいですが、まさにリドリー・スコットにとってこの『エイリアン』は記念すべき第二作目だと思います。
いろいろ調べてみると、この映画では、役者たちにこれから何が起こるか伝えないまま、撮影したシーンなどがあり、役者たちは本気で驚き、腰を抜かしたりしたみたいです。顔に血しぶきが飛んだりしたのも偶然で、まさに得体の知れないものと対峙する瞬間を撮ったようです。
エイリアンを見終わって思ったのが、これは部屋でゴキブリを見つけてしまった時と少し似ている緊張感があるな、と思いました。
どこにいるのか分からない恐怖感や、こっちは武器持っているのに全然勇気が沸いてこない感じとか、特に終盤、壁に挟まってじっとしているエイリアンを、少し離れたところから見張りながら、音を立てないようにゆっくり殺す準備をする感じとかが、まさに、でした。
これを機に改めてエイリアンシリーズを全部見直したいと思いました。
 

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