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月曜日, 11月 11th, 2013 | Permalink
11月11日に全世界で発売されるLADY GAGA のニュー・アルバム『ARTPOP』 が、
日本盤のみ世界に先駆けて11月6日にリリースされました。
『ARTPOP』トラックリスト
1. Aura
2. Venus
3. G.U.Y.
4. Sexxx Dreams
5. Jewels N’ Drugs
6. MANiCURE
7. Do What U Want
8. Artpop
9. Swine
10. Donatella
11. Fashion!
12. Mary Jane Holland
13. Dope
14. Gypsy
15. Applause
16. Applause -DJホワイト・シャドウ・エレクトロテック・リミックス☆
17. Applause -ヴァイスロイ・リミックス☆
18. Applause -エンパイア・オブ・ザ・サン・リミックス★
(☆…ボーナス・トラック)
(★…日本盤ボーナス・トラック)
レディー・ガガ とはいわずと知れたアメリカ(いや全世界か?)のポップスターです。
本名はステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタ。
もともと彼女はイタリア系の裕福な家庭に生まれた箱入り娘のお嬢様でした。
ステファニー(レディー・ガガ)は4歳の時にすでに
楽譜なしでピアノが弾けるようになったといわれており、
多くの有名アーティストを手掛けた先生からレッスンを受けるようになりました。
そして13歳になるころには初のピアノ・バラードを自分自身で作曲したそうです。
11歳当時にジュリアード学院の音楽部門に合格するも、当時は音楽にさほど興味が無く入学を辞退し、あのヒルトン姉妹も通っていたマンハッタンのカトリック系私立学校であるお嬢様学校、聖心女子学院に進学します。
しかし、伝統的な大富豪のお嬢様がほとんどのその学校で、
ステファニーの家はイタリア系の一代の成り上がり富豪であったため
周囲には馴染めずにいました。
また、ステファニー少女は変わった性格で、話し方も大胆で芝居じみていた為か、
いじめに遭い、ロッカーには悪口が書かれ、
廊下では常に「Bitch!」 と罵られたといいます。
そんないじめられっこであった少女ステファニーは、
14歳からニューヨークのクラブでパフォーマンスを開始します。
17歳で、それまで世界で20人しか早期入学が許されていなかったニューヨークのティッシュ・スクール・オブ・アート(ニューヨーク大学の芸術学部)に入学します。
そこで音楽を本格的に学び、エッセイや論文を書くことによって作詞作曲技術を改善したといわれています。
この頃から地味だった彼女は段々と派手になってゆき、
大学でも奇抜なスタイルにより後ろ指をさされるような存在になっていきます。
結局1年生のとき大学を中退し、薬物中毒に陥ってしまいます。
しかしブリトニー・スピアーズやビヨンセに触発され、
スターになるという夢を再確認、自らの意思でドラッグをやめ、
芸術活動に専念するようになったといわれています。
(wikipedia参照)
僕はこのレディ・ガガが大好きです。
彼女の音楽的ルーツは、
デヴィッド・ボウイ、クイーン、エルトン・ジョンといったグラム・ロック出身アーティストと、
シンディ・ローパー、マイケル・ジャクソン、プリンス、ホイットニー・ヒューストン、マドンナなどのポップスターです。
デヴィッドボウイやシンディ・ローパーやマドンナは想像しうるルーツですが、僕が彼女から特に感じられたのがクイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーです。
彼女のパワフルな歌い方はフレディ・マーキュリー そのものだと思いました。
「Come on baby!」の言い方も一緒です。
彼女の芸名である「LADY GAGA」の由来は、クイーンのヒット曲「RADIO GAGA」から取られたそうです。
クイーンのイメージは、ウィーウィルロックユーなどからいかにも大御所バンドなスタジアムロックだったり、ボヘミアンラプソディやキラークイーンなどに代表される初期のオペラやクラシック音楽を髣髴とさせる演劇的なものだったりしますが、フレディ・マーキュリーのソロアルバムはまるで違います。
たしかにダイナミックであったりクラシカルであったりするのですが、
基本的にダンスミュージックなのです。
四つ打ちのビートがズンズン脳に響き、”踊ること”が肉体の基本になる音楽。
フレディ・マーキュリーはゲイであることは有名ですが、
レディー・ガガもバイセクシュアルです。
またガガは早い段階での成功やメインストリームのアーティストになれたのには、
同性愛者のファンとそのコミュニティでの自身への支持があり、
同性愛者のアイコンになったことが大きいと述べています。
「私の分岐点は、同性愛者のコミュニティだった。
私にはとても多くの同性愛者のファンがいる。
そして、彼らは私をとても慕ってくれる。
そして、彼らは私を持ち上げてくれた。彼らは私を常に支持してくれてるし、
私も彼らを常に支持している。
ファンベースを作ることは容易ではない」
とガガはコメントしています。
そういったLGBTへの理解や支援のほか、いじめ撲滅運動にも参加しており、
『ボーン・ディス・ウェイ財団/Born This Way Foundation』を設立しました。
そのほかにも、貧困、ホームレス問題の支援や、エイズ撲滅運動にも参加しています。
また、2011年3月11日に発生した東日本大震災に対し、
ガガは即座に「WE PRAY FOR JAPAN 日本の為に祈りを」とデザインしたブレスレットを作成し販売しました。
そのブレスレットは2週間で1億2000万円以上売り上げ、全額寄付されました。
さらにそのチャリティー以外で個人的にも1億2000万円寄付しています。
そのファッションのせいか派手で破天荒なイメージの強いレディー・ガガですが、
彼女はあらゆるマイノリティの味方であることを、
その奇抜なファッションで表現しているようにも思えます。
そんなレディー・ガガのニューアルバム、『ARTPOP』ですが、
POP ARTはアンディ・ウォーホールですが、レディー・ガガはARTPOP。
ポップなアートではなく、アートなポップということなのでしょうか。
それとも何かもっと別の意味があるのかは分かりませんが、
すごく分かりやすいタイトルですね。
ジャケも、前作『BORN THIS WAY』のハーレー版ケンタウロスが咆哮している攻撃的なジャケットとは打って変わり、鮮やかで華やかなジャケット。
先行シングル『Applause』は、
80年代後半のようなチープでバブリーなビートに、ガガの力強い歌声が乗ります。
VIDEO
この曲、僕はレディー・ガガの曲の中で一番好きかも知れません。
この「ドン、パン、ッド、パン」という殴られているようなビートがクセになります。
PVも悪趣味というか(モジモジ君風全身タイツや人面アヒル?とか)どういう神経で考えたらこれが良いと思えたんだ?といったような内容ですが、それも含めてカッコよく見えるから最高。
こんなモンスターのような彼女でも、身長155cmのかなり小柄だし、ナイスバディが当たり前のセレブとは違って胸も小さい。
それにしてもこのダンスは一体何なのでしょうか?
これを文化祭のクラス発表ででもやろうものなら、どんな顔していいのか分かりません。
マイケル・ジャクソンのスリラーの「ゾンビダンス」も相当衝撃的だったかも知れませんが、
この「クルミ齧りリスダンス」や「お腹さすりダンス」も相当です。
しかし、この普通に見たら変なだけなダンスでも、この曲で、このレディー・ガガがやれば最高に美しく、力強く、クールなのです。
Tags: applause , artpop , born this way , cindy lauper , DAVID BOWIE , elton john , freddie mercury , lady gaga , madonna , michael jackson , prince , Queen , Whitney Houston Posted in スタッフ 水野 | LADY GAGA – ARTPOP は コメントを受け付けていません
月曜日, 11月 4th, 2013 | Permalink
アメリカのバンド、VELVET UNDERGROUND の創設メンバーの一人で、ロック界を代表するミュージシャンの一人でもあったルー・リード が10/27に死去しました。享年71。
本名ルイス・アレン・リード (Lewis Allen Reed) 。
ユダヤ系の血を引いており、父の代にラビノヴィッツ (Rabinowitz) から改姓。
シラキューズ大学在学中にデルモア・シュワルツ(en:Delmore Schwarz)に師事して詩作を学ぶ。
その挑戦的ながらポップさを兼ね備えた音楽性と、
陰翳と知性に富むヴォーカル・ポエトリーリーディング、
人間の暗部を深く鋭く見つめる独特の詩世界は、
後のパンク・ロック/ニュー・ウェイヴ、オルタナティヴ・ロックに大きな影響を与えた。
ボブ・ディラン、ドアーズのジム・モリソン、パティ・スミスなどと並び、
ロック界における芸術性、ひいては文学性のイノベーションと向上に多大な影響を与えた音楽家の一人である。
(wikipediaより)
2013年現在、ロックという音楽の中にはさまざまなジャンルがあります。
ブルース、ハードロック、サイケデリック、プログレッシブロック、グラムロック、パンク、ニューウェーブ、ヘヴィメタル、ハードコア、シューゲイザー、インディー、グランジ、ミクスチャーロック、インダストリアル、ロックンロールリバイバル・・・などなど。
その各ジャンルの中にもさらに枝分かれし、あらゆるロックバンドはいずれかに分類されます。
その全てのジャンル(音楽)の中でも、
ロックの商業的、産業的、芸能的なあり方をを否定し、
アートとしての進歩性を重視した音楽を、
もう一つのロック、異質なロックという意味を含んだ、オルタナティブロックというジャンル(というよりスタンス)があります。
日本のメジャー音楽シーンには必然的にありえない音楽なので、
馴染みは薄いかもしれませんが、所謂”売れ線”だったり”ヒット”とは対極の音楽であります(勿論アメリカ、イギリスではオルタナティブロックといわれるバンドが”結果的”にヒットすることはあります)。
ルー・リードの在籍していたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの活動はわずか4年ほどであり、商業的にヒットすることなく解散したのですが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドというバンドの存在は、ロックの歴史において、そのオルタナティヴ・ロックを産み出したビッグ・バンと位置付けられるといわれております。
こんなありふれた陳腐な言葉でくくるのは彼には似合わないですが、
彼は音楽界において、紛れもないレジェンドなのです。
そんな彼の死を惜しむ声は僕らファンだけではなく、
それ以上にミュージシャンたちからも寄せられています。
デヴィッド・ボウイ (ルー・リードと親交の深かったイギリスを代表するミュージシャン)
「R.I.P.ルー・リード」
『彼は師だった』
イギー・ポップ (パンクの元祖。ルー・リードと親交の深かったアメリカのロックシンガー)
「衝撃的な報せだ…」
ジョン・ケイル (現代音楽家、元Velvet Underground)
「世界は優れたソングライターにして詩人を失った。ぼくは学校時代の友達を失ったよ」
リー・ラナルド /Sonic Youth(アメリカの80~90年代を代表するオルタナティブバンド)
「R.I.P.ルー・リード。替わりなんていない、かけがえのない人だ」
サブ・ポップ・レコード (グランジ/オルタナ系のレコードレーベル)
「”日曜の朝”の嘆き。あまりにも惜しい。ルー・リード」
ベック (アメリカのミュージシャン。最も創造的なオルタナアーティストの一人)
「”日曜の朝”に・・・」
ピクシーズ (アメリカのオルタナティブバンド)
「R.I.P.ルー・リード……伝説の人」
ジュリアン・カサブランカス /The Strokes(ロックンロールリバイバル世代の代表格)
「僕のやっていることすべてについて何故やっているのか、その理由がルー・リードだ」
カール・バラー /Dirty Pretty Things/元The Libertines(ロックンロールリバイバルバンド)
「さようならルー。俺が弱っているときや困っているときにあなたは力をくれた。」
ザ・フー (イギリスのロックバンド)
「R.I.P.(ご冥福を)ルー・リード。これからはピースフル・サイドを歩け」
ニール・ヤング (カナダ出身のミュージシャン)
「俺たちはもっとルー・リードを求めていた」
アンソニー・キーディス (Red hot chili peppers)
「ニューヨークの街を歩いた最もクール男だった」
フリー /Red hot chili peppers(アメリカのロックバンド)
「僕はルー・リードをとても愛している。いつでも」
ニッキー・シックス /Motley Crue(アメリカのバッドボーイズ系ハードロックバンド)
「ルー・リードよ、安らかに眠れ。あなたの美しくてダークなリリックと音楽や、人生におけるスタンスに感謝します。僕は10代の頃から今日の今日まで、ずっとあなたにインスパイアされてきました」
ネイサン・フォロウィル /Kings of leon(アメリカのロックンロールバンド)
「R.I.P.ルー・リード」
ジェラルド・ウェイ /元My Chemical Romance(アメリカのロックバンド)
「R.I.P.ルー・リード」
ナイル・ロジャース (アメリカの音楽プロデューサー/ギタリスト)
「ルー・リードR.I.P.。去年、ジュールズ・ホランドのテレビ番組で共演して大笑いしたのに。病気だったとは知らなかったよ……」
ウィーザー (アメリカのパワーポップバンド)
「R.I.P.ルー・リード。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドはウィーザーが結成した頃、大きな影響となって、リック・オケイセックにはその稀有な友情について聞かされたもんだったよ」
パトリック・カーニー /The Black Keys(アメリカのガレージ系バンド)
「R.I.P.ルー・リード」
トム・モレロ /Rage Against the Machine(アメリカのミクスチャーバンド)
「ぼくをルー・リードとヴェルヴェット・アンダーグラウンドに紹介してくれたのは、”ロックン・ロール”のジェーンズ・アディクションのカヴァーだった。孤高の独特な才能だった。ルー・リードR.I.P.、そしてありがとう」
アーヴィン・ウェルシュ (スコットランド出身の小説家)
「ルー・リードの訃報が悲しい。あれほどのスターが。R.I.P.ルー、映画『トレインスポッティング』に”パーフェクト・デイ”を使わせてくれてありがとう」
VIDEO
僕とルーリードの出会いは、確か高校二、三年の頃だったと思います。
衝撃的な出会いだとかそういったものは一切なく、彼の歌声のようにさり気なく聞いていた。
その頃すでにデヴィッド・ボウイのファンになっていた僕がルー・リードに興味を持つということは極めて自然なことだったと思います。
デヴィッドボウイが写っている写真で、イギー・ポップとルー・リードとのスリーショットがあります。
僕はこの写真が大好きでした。
この写真を見れば彼らがどういう人間かというのが伝わってくる気がするからです。
派手で奇妙なデヴィッド・ボウイは本当は真面目で大人しそうな人間なんだな、と思うし、
危険で暴力的なイギーポップは本当にバキバキのジャンキーなんだな、と思う。
そして一番地味だけどこいつが一番ヤバそうだなと感じるのがルー・リードでした。
ショートヘア、全身黒、ティアドロップ型のサングラスをかけた彼は、静かに微笑んでいる。
何故だか一番やばく見えるのです。一番怖いんだろうな。そういった印象でした。
しかしハッキリ言って高校生の僕には彼の音楽の良さというのがまるで分かりませんでした。
曲も地味だし、イギーやボウイの方がギラギラしてて魅力的でした。
そんな彼の音楽の魅力に気付いたのは、映画トレインスポッティングでした。
映画の中で主人公がオーバードーズで死にかけるシーンで、彼のPerfect Dayが使われていました。
暗いどんより空のような曲なのですが、サビに入った瞬間、晴れ間が広がり太陽の光が降り注ぐようなこの曲に僕は感動しました。
VIDEO
その後にベルベッツも聞きなおしましたが、なかなかハマれませんでしたが、
時を経て、つい四、五年前、僕がバンドを始めた頃にその良さは分かったような気がします。
朝早く起きて、夜も早く寝る、高校の頃は分かりませんでした。
僕が夜に生きるようになってからです、彼の音楽が心に響いたのは。
夜の楽しさと恐ろしさ。
何かがなければ、何も見えない世界。月が形を変えるのは夜の顔が一つではないから。
少し自分が悪くなったような気がするけど、それと同時に今までの自分よりは良くなった気もする。
ルー・リードの音楽は、夜に鳴るのだと思います。
ベルベッツの曲のサンデーモーニングも夜。
十分寝た後の目覚めに聞くより、
徹夜後に太陽が昇る様を見て、何とも言えない気持ちで聞く方があっている。
シャイニー、シャイニーと来て次にブーツオブレザーと来る世界。
「僕はもう疲れた。うんざりなんだよ。千年だって眠ることができた。
しかし千の夢が僕の目を覚ます。涙から作られたさまざまな夢の色たちだ」
VIDEO
たしかに彼はかけがえのない存在でした。
それはこれからもずっとそうです。
R.I.P Lou Reed
Tags: American Poet , Andy Warhol , Angus MacLise , Animal Serenade , berlin , Coney Island Baby , DAVID BOWIE , Doug Yule , Ecstasy , Growing Up in Public , IGGY POP , jim morrison , John Cale , Legendary Hearts , LOU REED , Lulu , Magic and Loss , Maureen Tucker , Metal Machine Music , Mistrial , New Sensations , New York , Nico , patti smith , Perfect Night Live in London , Rock 'n' Roll Animal , Rock And Roll Heart , Sally Can't Dance , Set the Twilight Reeling , Songs for Dorella , Sterling Morrison , Street Hassle , Take No Prisoners , The Bells , The Blue Mask , the doors , The Raven , Transformer , velvet underground Posted in スタッフ 水野 | Lou Reed 死去 は コメントを受け付けていません
月曜日, 7月 29th, 2013 | Permalink
日本のロックバンド『THE YELLOW MONKEY』 がデビュー20周年の企画でベストアルバムが発売されるそうです。
イエローモンキーは、1989年に結成され、1992年にメジャーデビューした日本のロックバンドです。
結成当初は、DAVID BOWIEやT.REXなどの影響を受けたグラムロック バンドという形でデビューし、後にブリティッシュ・ハードロック 色を強めていきました。
ちゃんとマニアックになり過ぎないように上手い具合に本物のロックバンドとして、90年~2000年代の日本のロック史を代表するバンドの一つです。
何を隠そう、僕が日本のロックバンドの中で一番好きなバンドがこの『THE YELLOW MONKEY』。
まず印象的なのがメンバー全員のルックスのマジさ。
メンバー全員が180前後の高身長に、全員長髪。
古着屋で700円くらいで買ったような柄シャツに裾広がりのズボン。
ボーカルの吉井和哉 は日本人離れしたような顔をしており、
金髪で長髪の時はLED ZEPPELINのロバート・プラントにそっくりです。
その時期はギターもジミー・ペイジを意識してか、髭を生やしダブルネックを使ってました。
デビュー当時は、吉井はあからさまにグラムロック時代(ダイアモンドドッグス辺り)のデヴィッド・ボウイ風の髪型で、ベースはシルクハットをかぶったカーリーヘアでマーク・ボラン風。
日本でこんな「ロック!」 って感じのバンドがいたのか!とそんなマジさに衝撃を受けました。
そして、ただ格好ばかりではなくちゃんと音楽もロック。
デヴィッドボウイは勿論、70年代のロックに対し、さまざまなオマージュが散りばめられています。
そこには、ただの懐古趣味的なブリティッシュロックバンドではなく、プラスにある要素がありました。
それは昭和歌謡 です。
キャリアを当してほとんどの作詞作曲を担当しているボーカルの吉井和哉は「自分が好きなのは、70年代の音楽というより、昭和40年代の音楽といった方がしっくりくる」と言っています。
今までやったカバー曲で音源として残っているのは、70年代のグラムロックバンド『Mott the Hoople』のHonaloochie Boogieと、由紀さおりの『夜明けのスキャット』ということが象徴している気がします。
グラムロックと同様、昭和歌謡に対してもさまざまなオマージュが散りばめられており、またグラムロックのロマンチックさと、昭和歌謡のクサさが絶妙に合うのです。
音楽性とは別に、ボーカルの吉井和哉の自分の血を大切にする感じが僕はすごく好きです。
父親が旅役者で、ドーランの匂いに囲まれて育って、子どもの彼はそれが何だか恥ずかしくて嫌だったそうです。
それで彼が五歳の時に父親が事故で亡くなってしまい、それから母親が水商売を始めて、和哉少年はおばあちゃんに預けられて育ったという、こう言ってはいけないのかもしれませんが、貧乏で”不幸”な生い立ちなのです。
彼は、自分がロックバンドで、しかも化粧をして着飾るグラムロックをやったということについて、もしかしたらこれは父親の遺伝子なのかもしれない、と言い、それで母親を養っていけているということで全てが清算されるような気がして、何だか泣けてくるのです。
VIDEO
イエローモンキー、吉井和哉について語りだすととまらないので、この辺で。
そんな、吉井和哉が率いるイエローモンキーのベスト『イエモン-FAN’S BEST SELECTION』 が7/31に発売されるわけですが、
今回のベストはファンの投票によって選曲されたもの。
ですが、実際は既存のベストとそんなに大差の無い選曲となっております。
01. 悲しきASIAN BOY
02. パール
03. 太陽が燃えている
04. プライマル。
05. WELCOME TO MY DOGHOUSE 2013
06. 追憶のマーメイド
07. BURN
08. SPARK
09. 楽園
10. 真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~
11. SO YOUNG
12. 天国旅行
13. SUCK OF LIFE
14. 花吹雪
15. JAM
16. バラ色の日々
それで、初回限定盤には特典DVDが付いてくるのですが、その内容が何ともファン向け。
約120分にもおよぶ、デビュー時から活動休止までにバンドが出演したテレビ番組の映像なのです。
VIDEO
01. メンバーインタビュー 1992.2.1 テレビ埼玉「SSC」
02. Romantist Taste 1992.5 テレビ埼玉「SSC Live」1992.4.21 at大宮フリークス
03. SLEEPLESS IMAGINATION 1992.12.21 テレビ埼玉「SSC Live」中津川雅彦フォークジャンボリー
04. メンバーインタビュー 1993.5.24 テレビ埼玉「ROCK WAVE」
05. 吉井和哉&廣瀬洋一 スピリチュアル・カウンセリング 1993.8.12 スペースシャワーTV「GEE!」
06. NACK5 “MIDNIGHT ROCK CITY” 密着 1994.11.3 tvk「LIVE Y」
07. “LOVE COMMUNICATION” MV撮影密着 1994.12.8 tvk「LIVE Y」
08. THE YELLOW MONEY ~ アバンギャルドで行こうよ 1994.11.10 / 11.24 / 12.1 tvk「LIVE Y」1994.10.30 at NISSIN POWER STATION
09. コロムビア社長訪問 1995.2.2/2.9 tvk「LIVE Y」
10. LOVE COMMUNICATION 1995.2.4 NHK「POP JAM」
11. アルバム「smile」全曲解説 1995.2.23 tvk「LIVE Y」
12. SEE-SAW GIRL 1995.6.1 中京テレビ「LOVE ROCKS THE FINAL WAVE」
13. アルバム「FOUR SEASONS」U.K.レコーディング密着 1995.6.29 tvk「LIVE Y」
14. 追憶のマーメイド 1995.10.13 NHK「POP JAM」
15. 夕焼けにドロップキック 1995.11.15中京テレビ「THE YELLOW MONKEY特番」
16. JAM 1996.4.3 NHK「POP JAM」
17. 楽園 1997.1.27 フジテレビ「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」
18. BURN 1997.9.5 NHK「POP JAM」
19. SO YOUNG 1999.5.21 日本テレビ「FUN」
20. バラ色の日々 2000.2.5 NHK「POP JAM」
21. THE YELLOW MONKEY WALKER 2000.8.5 スペースシャワーTV「THE YELLOW MONKEY特番」
22. JAM 2000.8.6 フジテレビ「MUSIC FAIR」
23. パール 2000.8.7 フジテレビ「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」
24. BRILLIANT WORLD 2000.12.30 TBS「CDTV SPECIAL LIVE 2000」
これはリアルタイムで”辛うじて”追ってこれなかった僕にとってはすごく嬉しいです。
2004年に解散して以来、ずっと再結成を望む声が絶えないバンドですが、最近はメディアの前で四人で顔を合わせる機会があったりと、ますますその声がヒートアップしてきています。
僕はとりわけ再結成を望んでいるかと聞かれたら、素直に首を立てに振れないのも事実。
人間は誰しも変わってきますし、やりたいことも、やれることも勿論変わってきます。
Tags: DAVID BOWIE , GLAM ROCK , hard rock , Jimmy Page , led zeppelin , marc bolan , Robert Plant , T.REX , The Yellow Monkey , yoshii lovinson , アニー , イエモン-FAN'S BEST SELECTION , イエローモンキー , エマ , グラムロック , ジミー・ペイジ , ツェッペリン , デヴィッド・ボウイ , ハードロック , ヒーセ , ファン投票 , ファン選曲 , マーク・ボラン , ロバート・プラント , ロビン , 吉井 , 吉井和哉 , 廣瀬洋一 , 昭和歌謡 , 菊地英二 , 菊地英昭 Posted in スタッフ 水野 | No Comments »
月曜日, 3月 18th, 2013 | Permalink
エーブックスタッフの水野です。
先日、ブログ で紹介しました、3/13に発売されましたDavid Bowie の新作『The Next Day 』を買ってきました。
僕は昔のロックが好きなため、リアルタイムで新作の発売日を待つということは基本的にあまりないことなので、胸が躍っておりました。
しかも僕の一番好きだと言えるデヴィッドボウイの新作なのです。もう三月が近付くにつれ今までに体感したことのない気持ちになりました。すごく期待している半面、不安もあり、あまり期待せずにとりあえずデヴィッドボウイの新作を聞けるという事実を楽しもうといった、よく分からない気持ちでおりました。これがデヴィッドボウイの新作を待つ気持ちなのか~、といった感じです。
発売日の前日に家から徒歩で約15分のTSUTAYAにフライングゲットしに行ったのですが、あの天下のDavid Bowieの新作なのに、なんの特集も組まれておらず(住宅街のCD屋だからそりゃそうか)、洋楽新譜コーナーにひっそりと置いてありました。
CD帯に書かれた「誰も知らなかった。その時が来るのを。誰もが待っていた。その時が来るのを」 というキャッチコピーも秀逸。
初回盤のデラックスエディションを購入しました。
税込2,800円。アルバム14曲に加え、ボーナストラック3曲、更に日本盤限定でボーナスもう1曲の全18曲。
CDを買い、本のコーナーではCROSSBEATのDavid Bowie特集の雑誌を発見。
見るからに宇宙人な70年代初期グラムロック時代のデヴィッドボウイの表紙。既存の写真の手が加えてあるのか、初めて見る色合い。このポスター欲しい。
しかし、本屋の雑誌売場の音楽コーナーはどんどん縮小されていきますね。
本の内容は全編デヴィッドボウイ。どのページを開いてもデヴィッドボウイ。
値段を見ると税込1890円。ちょっと高い。
だが、全キャリアの情報を網羅しており、さらに昔のインタビュー記事も載っている。おそらく永久保存版となる一冊。金欠気味だったが、買うことにしました。
帰路ではipodで比較的最近である2000年代のアルバム『Heathen』を聞いて予習。しかしこのアルバムのSlow Burnは名曲だ。
帰宅し、早速CDコンポにThe Next Dayを入れ、スピーカーの向きも整える。
そして、再生ボタンを押し、部屋の真ん中あたりに座る。
スピーカーから一曲目の表題曲でもあるThe Next Day のイントロが流れ出し、三秒でこれは良い・・・と思ってしまいました。
先行シングルのWhere are we now?から察するに僕はhours…のようなパーソナルで内向的なイメージを抱いていたのですが、これは違いました。
なんとエネルギッシュなのでしょう、66歳(レコーディング時は65か)の歌声なのか。
サウンドは、やはりベルリン時代を思わせる、奇妙でいながらポップなもの。LowのSpeed of lifeに歌をつけたようなイメージ。
2曲目のDirty Boys は、サックスのリフをフューチャーした曲。イギーポップのThe idiotを彷彿とさせます。
3曲目のThe Stars (Are Out Tonight) は、セカンドシングル。Youtubeで聞いた時は特にシングルっぽい曲だなぁといった具合に何も感じなかったのですが、聞けば聞くほど味の出るスルメソング。なんだか元The Yellow Monkeyの吉井和哉の最近のソロのような雰囲気。クサいコーラスがいかにもデヴィッドボウイらしい。
VIDEO
しかし、このPVで若い頃のデヴィッドボウイ?を演じているモデルが妙にデヴィッドボウイに似ていて良いです。
4曲目のLove is Lost は、シンセとエフェクトをかけたタムの音が印象的なマイナー調な曲。90年代の特にhours…のような曲です。独特な間と、韻を踏む、歌い回しがいかにもデヴィッドボウイ的。これはなかなか口ずさめないパターンです。
そして、5曲目のWhere are we now? 。これもhours…っぽいのですが、比べて聴いてみるとこちらはかなりシンプルな演奏のように感じられます。大サビの静かなる盛り上がりが涙を誘います。ギターが泣けます。
6曲目のValentine’s Day は、ポップなバラード。コーラスがZiggy Stardustの頃を思い出させます。サビでマイナーに転調するのが泣ける。歌声も20代のそれとまるで同じです。
これは分かり易く名曲。
7曲目のIf you can see me は、スケアリーモンスターズだったりアウトサイドだったりと、ブライアンイーノなイメージ。変拍子に乗せて畳み掛けるように歌います。デヴィッドボウイの変態的で実験的な側面といった感じです。
8曲目のI’d Rather Be High は、パワプロとかの野球ゲームのメニュー画面のようなイントロが印象的なミドルテンポの曲。
9曲目のBoss Of Me は、90年代後半~2000年代のデヴィッドボウイといった感じ。ベースの独特の演奏がかっこいい。
10曲目のDancing Out In Space は、両手を広げて草原を走りたくなるような爽やかな曲。思い浮かぶのはイギリスの風景(言ったことないけれど)。
11曲目のHow Does the Grass Grow? は、いかにも”メジャーなマイナー”な存在であったスケアリーモンスターズの頃のようなB級ロック。
12曲目の(You Will) Set the World On Fire はファンの間では人気のない80年代の頃の所謂世界のスーパースターだった頃のデヴィッドボウイのような曲ですが、かっこいいのです。デカいホールに、デカい頭で浅黄色のスーツに赤いネクタイでステップ踏みながら歌っているような映像が目に浮かびます。
13曲目のYou Feel So Lonely You Could Die は、『ロックンロールの自殺者』のジギースターダストの頃を髣髴とさせるパセティックでロマンティックなバラード。ストリングスとコーラスが盛り上げます。
グラムロックという夢のような時代を回想し、ジギースターダストという架空の自分に語りかけるような歌。なんだかんだでグラムロックが大好きな僕にとってはとても感慨深い曲。「君は死にたくなるような孤独を感じるだろう」という歌詞は切ない。イメージこそ全てとし、虚構に塗れたスターの末路のような曲です。
そして、最後、14曲目のHeat は、ドアーズのThe Endを髣髴とさせる曲。歌詞の中に三島由紀夫に関連するワードが出てきたり、抽象的なのか、物語なのか、よく分からない歌詞が印象的。所々入るドラムのフィルがスペースオディティ。
・・・以上アルバム曲の感想といいますか、紹介です。あくまで僕の主観ですのであしからず。
ボーナス曲は割愛させていただきます。
が、ボーナス曲もまたすごく良いのです。
それで、このアルバムを聞いた感想として、とにかく良かったの一言に尽きます。
曲の雰囲気を分かりやすく伝えるために、過去の作品を引き合いに出したりしましたが、この作品は、過去の作品の焼き回しでは決してないです。デヴィッドボウイのニューアルバムなのです。
今まで彼は、キャラクターだったり、コンセプトを打ち出して、デヴィッドボウイという一人の人間が出来る色んな音楽を聞かせてくれるという、言うなれば、彼の中の100ある中の1に焦点を当てて、それを100にするという感じだったのですが、ヒーザンあたりからデヴィッドボウイというアーティストの音楽そのもの、つまり1を1として表現しているように感じられます。
今回のアルバムもまさにそれだと思いました。デヴィッドボウイが過去の作品を否定せず、積み重ねた音楽性が詰め込んだようなアルバムなのです。
新しいのですが、ポップ。親しみやすいのですがどこか得体の知れないところがある。
そんなアルバムです。
求めているサウンドの更に上を行きました。
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月曜日, 2月 25th, 2013 | Permalink
エーブックスタッフの水野です。
僕の好きなミュージシャンの中で、おそらく五本の指に入るであろう人物、イギー・ポップ の話をしようと思います。
イギーポップとは元々ストゥージズ というバンドでボーカルをやっていたボーカリスト。
ストゥージズは、バッキバキの荒々しいギターにイギーの暴力的に湿ったボーカルが絡みつく、所謂パンクの先駆けといわれたバンドです。
イギーはライブ中にステージ上で嘔吐したり、ナイフで己の体を切り刻んだり、裸でガラス破片の上を転げ回って救急車で搬送されたり、とにかくパフォーマンスが凄まじいのです。
そこばかりが注目されがちな彼ですが、彼のすごいのは声。奇声といわれれば勿論そうなのですが、決して奇人を演じて発しているのではなくて、なんというか、ホラー映画で殺人鬼に出くわしてしまった瞬間の悲鳴のようなのです。
どういう状況でレコーディングしているんだ?というか、ライブでそういう悲鳴を上げるのは分かるけど、レコーディングでもそれを入れるか?と思ってしまいますが、そこが彼の良いところなのだと思うのです。
CDの再生ボタンを押して、曲が始まり、イギーのボーカルが入った瞬間、「ウワッ、イギーだ!」となる。・・・当たり前ですが、もうそれはイギーでしかないのです。
それはイギーでしか体感できないのです。
ストゥージズはそういうバンドです。イギー的にどう思っているのか分からないですが、僕の中でイギーポップはストゥージズなのです。
それと彼の素晴らしいのはルックス。
カッコいい顔なんですが、カッコよく見えないのが良いのです。カッコいいというか、イギーだなという感じなんです。
マッチョで、ロックバンドのボーカルであれほど肉体的なアピールをした人ってイギーが最初なんではないでしょうか。
VIDEO
彼のやっていたストゥージズは、三枚のアルバムを出し、やがてメンバーの薬物中毒などにより1974年に解散休止しました。
彼自身抜け殻のようになっていたその時に、彼に手を差し伸べたのが、当時スターへの階段を上りつつあったデヴィッド・ボウイ なのでした。
デヴィッド・ボウイはイギーのその類稀な表現力に心を打たれた人間の一人だったのです。
1977年、デヴィッド・ボウイのプロデュースによりソロ活動を始めたのです。
時は流れ、2003年に29年ぶりにストゥージズは再結成されました。
しかし、2009年、ギタリストのロン・アシュトン が心筋梗塞の為、亡くなりました。
彼がいなくなった今も、ストゥージズは続いている様子です。
それで、何で今回イギーについて書いているかと言うと、イギー・ポップが先日、英国の新聞『Independent』のインタビューにて、デヴィッド・ボウイについて興味深いことを言っていたのです。
「彼はおそらくこの10年でいろんなことをしてきたに違いない。でも、それは俺らの知ったことじゃない。公の場では何もしなかった。俺は、それって素晴らしいと思う。敬服するよ。俺もそういう方向へ向かおうとしているんだ。君ら(ジャーナリスト)と話すのはウンザリだ。嫌な意味で言っているわけじゃないけど」
デヴィッドボウイはおそらく役者肌で、彼の中の1を100にするというと分かりにくいかもしれませんが、彼自身が持つパワーを色んな形で発表するというタイプなのです。
しかし、イギーはおそらくその逆、彼の中の100を1にする、彼自身が全力で出来ることを一つだけするというタイプなのです。
そう考えたら、イギーは多分止まってしまうのは、イギー・ポップをやめるということを意味してしまう気がします。
しかし、僕がイギーポップの好きなところの一つとして、一度止まってまた歩き出したら、止まる前に戻っている、ところなのです。
何か自分で書いていてもよく分からなくなってきましたが、イギーはイギーでしかないということです。
そんな彼のバンド、ストゥージズは、4月にニューアルバムを発売する予定です。
それとは別に、ジョニー・デップとパイレーツ・オブ・カリビアンの監督ゴア・ヴァービンスキーが発案した、“海賊”をテーマにしたコンピレーション・アルバム『Son Of Rogue’s Gallery: Pirate Ballads, Sea Songs And Chanteys』に参加しており、これは2/19に発売されたようです。
このアルバムにはイギーの他に、ジョニー・デップ、トム・ウェイツ、キース・リチャーズ、フランク・ザッパ、トッド・ラングレン、マイケル・スタイプ、マリアンヌ・フェイスフル、パティ・スミス、ニック・ケイヴらが参加していて、伝統的な“海賊”の曲をカバーしているようです。
メンツがヤバイです。
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