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リドリー・スコット

月曜日, 7月 22nd, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。
 
映画監督であるリドリー・スコットの最新作『The Counselor』が、
『悪の法則』の邦題で11月15日から日本公開されることが決まったそうです。
 
麻薬取引をきっかけに危険な罠に陥る人々の姿を描いたサスペンスで、
スコット監督の下に、マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、
キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、
ブラッド・ピットという豪華キャストが集った。
(映画.comより)
 

 
リドリー・スコット監督といえば、
有名なエイリアンシリーズの第一作目『エイリアン』や、
サイバーパンクの草分けとなった『ブレードランナー』、
松田優作の遺作となった『ブラック・レイン』、
羊たちの沈黙でお馴染みハンニバルシリーズの第二作目『ハンニバル』
最近ですと人類の起源に迫った『プロメテウス』、
といった作品が有名ではないでしょうか。
 
今回の新作、すごくキャストが豪華です。
知名度、人気も徐々に高まってきたマイケル・ファスベンダーが主演。
ファッションモデル出身で今や説明不要のハリウッド女優、キャメロン・ディアスに、
ペネロペ・クルス。その夫であり、映画『ノーカントリー』でスペイン人俳優として初めてゴールデングローブ賞(助演男優賞)、アカデミー賞(助演男優賞)を受賞したハビエル・バルデム。
そして、彼も説明不要、ブラッド・ピット。
 
欲望にまみれたセレブリティたちが集う米テキサスを舞台に、“カウンセラー(The Counselor)”と呼ばれる弁護士が、遊び気分で麻薬取引に手を出したことをきっかけに、次々と危険な罠に絡めとられていく様子を描く。(映画.comより)
 
よく完璧主義者といわれるリドリー・スコット監督ですが、そんなセレブリティたちを演じるにあたって、やはりこれくらいの役者を揃えないといけなかったのでしょう。
今のところ、主役のマイケル・ファスベンダー以外、詳しい役どころは不明ですが、それぞれがどんな役を演じるのか楽しみです。
 
 
最近、そんなリドリースコット監督の映画を二本見ました。
一つは『プロメテウス』、そしてもう一つは『エイリアン』です。
 
 
『プロメテウス』はほとんど予備知識なしに、リドリースコットのSF映画だから見ておこう、というような気分で、近所のレンタルビデオ屋で準新作の100円セールをしていることもあり、レンタルして見ました。
 
2089年、考古学者であるエリザベス·ショウとチャーリー·ホロウェイは地球の古代遺跡から星図を発見、その構図はいくつかの異なる複数の古代文明で見つかった星図と共通点が見られるものであった。ここから人類がはるか昔から追い続けている人類の起源の謎の答えとなる未知の惑星の存在が浮かび上がる。
そして、調査艇プロメテウス号に乗って、衛星LV-223に向かうというあらすじなのですが、僕はこの映画がエイリアンの前日譚であるということを知らなくて、いくらエイリアンのデザイナーであるHRギーガーが今回も参加してるとしても、少々エイリアンっぽ過ぎないか?と思いながら見ていました。
 
結論から言うと、この映画はエイリアンシリーズといっていいと思います。
どうやらまだこの『プロメテウス』の段階ではエイリアンに直接的につながる感じではないのですが、続編も製作決定しているそうで、そこであのエイリアン(全身真っ黒で、頭が後ろに長く、口から口が飛び出すアイツ)の出生の秘密のようなものが解き明かされる予感がします。
最新作『悪の法則』の主演マイケル・ファスベンダーはこのプロメテウスにも出演しております。
アンドロイド役なのですが、端正なハンサム顔や静かな声のトーンや知的な雰囲気がいかにもアンドロイドって感じで、良かったです。
ストーリーは、かなりツッコミどころが多いですが、続きが気になるように作られています。
この映画は一応「人類の起源に迫る・・・」 というような触れ込みで公開されたのですが、
中盤以降、ほとんどパニック系ホラーと化しており、僕のようにエイリアンの前日譚であるということを知らなかったり、リドリー・スコットのことを知らない人たちは、普通に宇宙を舞台とした壮大なミステリーだと勘違いして、かなり面食らったのではないでしょうか。
 
プロメテウスがエイリアンの前日譚だと知った僕は、
どうしても『エイリアン』が見たくなり、レンタルしてきました。
 
alien
 
この映画はおそらく僕が小学生くらいの頃、父親がレンタルしてきたビデオを一緒に見た記憶があります。
その記憶では、僕はこの映画をホラー映画としては認識しておらず、ゴーストバスターズと同じような(テンションはまったく違うが)モンスター退治映画としか認識していませんでした。
幼心に、やはりあのエイリアンの造形は衝撃的でして、すごくカッコよく思い、たしか誕生日にフィギュアを買ってもらった記憶があります。
 
そして、十数年の時を経て、この『エイリアン』を見たのですが、この映画は、本当に怖い映画でした。
俗に映画監督にとって第二作目にあたる作品は、その後の映画を作っていくにあたって、大きな印象を与えると云われているらしいですが、まさにリドリー・スコットにとってこの『エイリアン』は記念すべき第二作目だと思います。
いろいろ調べてみると、この映画では、役者たちにこれから何が起こるか伝えないまま、撮影したシーンなどがあり、役者たちは本気で驚き、腰を抜かしたりしたみたいです。顔に血しぶきが飛んだりしたのも偶然で、まさに得体の知れないものと対峙する瞬間を撮ったようです。
エイリアンを見終わって思ったのが、これは部屋でゴキブリを見つけてしまった時と少し似ている緊張感があるな、と思いました。
どこにいるのか分からない恐怖感や、こっちは武器持っているのに全然勇気が沸いてこない感じとか、特に終盤、壁に挟まってじっとしているエイリアンを、少し離れたところから見張りながら、音を立てないようにゆっくり殺す準備をする感じとかが、まさに、でした。
これを機に改めてエイリアンシリーズを全部見直したいと思いました。
 

理由なき反抗

月曜日, 6月 17th, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。

先日、ジェームズ・ディーン主演の映画『理由なき反抗』を見ました。
ジェームズ・ディーンの存在は勿論知っていたのですが、実際に彼が出ている映画を見るのは初めてでした。
 
rebelwithoutacause
 
ジェームズ・ディーン主演による彼の代表的作品。酔った17歳の少年ジムが警官に捕まった。その晩に起こった集団暴行事件の容疑者として警察に連行された彼は、そこで美しいジュディと、まだ子供のようなプレイトーと知り合う。間もなく二人は帰宅を許され、ジムも温情ある少年保護係のレイ主任の取り計らいで帰ることができたが、この三人の出会いは、やがて彼らの持つやり場のない苛立ちを露呈する事件へと結びついてゆく……。(yahoo映画より)

ブラッド・ピットがデビュー当時、ジェームズ・ディーンの再来と言われていたらしいですが、見てみると、なるほどと頷いてしまうほど似ていました。
顔もどことなく似ているのですが、演技の仕草やキャラクター性も似ている気がしました。
ブラッド・ピットが実際に影響を受けているのかは分かりませんが、ブラッド・ピットのカッコよさと、ジェームズ・ディーンのカッコよさは両方とも同じような匂いがします。
しかし、見た後に知ったのですが、デニス・ホッパーがこの映画でハリウッドデビューしてたことには驚きました。
 
この映画を見てまず思ったのは、もう少し若い頃、それこそ高校の頃とかに見たかったということです。そして、もう少し年を重ねたそれこそ今だったり、自分が親になった頃とかに見直したいと思いました。
ジムとジュディ、そしてプレイトーは三人ともそれぞれの事情を抱え、屈折してしまった若者です。
それも簡単には解決できない複雑な事情です。反抗期といえばそうなのかもしれませんが、それは怒りという原動力ではなく、やりきれない悲しみがあるのです。
ですが、僕も年を重ねてきて、大人側の言っていることに共感してしまうことも多かったからです。
僕も、やりきれない感情を抱いたりしましたが、段々と順応してゆくのか、ではそこではどうすれば自分のやりたい様に出来るのか、とか妥協ということを覚えたのか、ただ単純にそういうことに疲れたのか、新しい価値を見出したのか・・・僕は、まだ若いかもしれませんが、もう若くはないので、微妙な心境で見ました。
悲しいけど、悔しいけど、どうにもならないことなんだよ、と思えたりしたのです。
しかし、やはりジェームズ・ディーンはカッコよかったです。
車から飛び出るシーンは鳥肌モノでした。
男が憧れる男というのは、ああいうのではないでしょうか。
ただ単純なクールさだとか、男気だとか、そういったのではなく、何というか『優しさ』が強烈に感じられました。
 
ジェームズ・ディーンが若くして亡くなったのは知っていたのですが、それが俳優として人生を歩み始めてから、わずか半年足らずで亡くなったとは知りませんでした。
僕の今の年齢と同じ24歳です。
彼は永遠に、若者の孤独と葛藤、そして反抗の象徴であり続けるのだと思います。

タランティーノ!

月曜日, 1月 7th, 2013 | Permalink


あけましておめでとうございます。エーブックスタッフ水野です。

2013年になりまして、今年も気になる映画が目白押しです。
去年はあまり映画を見に行かなかったので、今年はたくさん見たいです。

その中でも一番楽しみなのが、
クエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ ~繋がれざる者~』
2013/3/1(金)より公開されます。

僕はこのクエンティンタランティーノ監督が大好きです。
大胆な暴力描写、延々と続く全く意味のない会話、間抜けでシュールな空気、漂う哀愁、この上なくスカッとするエンディング・・・笑ってしまうし、かっこよさで感動する。
脳味噌で考えることを忘れ、無心で見てしまう。
スナック菓子やファストフードをつまみながら片手にコーラ、
ゲップの合いの手を入れながら見るのが、おそらくタランティーノ映画のスタンダードな見方でしょう。

タランティーノ監督の映画は、彼の映画趣味が随所に散りばめられていて、パロディやオマージュで成り立っているような映画だったのだが、前々作のデス・プルーフ(in グラインドハウス)から少し変わった印象を受けた。
ちょっと偉そうな感想ですが、少し映画監督として成長したというか、やっと映画らしい映画を作ったなといった印象でした。
 
デス・プルーフは、一応ホラーになるのでしょうか。
殺人鬼も、カースタント用の車で人を殺すという新しいタイプ。
お得意の暴力描写はスタイリッシュで爽快なものから、グロテスクで残虐なものに。
それでいて彼の作品独特の意味のない会話も延々と続く。
後半の、改造車vs改造車、スタントマンvsスタントマンのカーチェイスはすごかった。
ラストは最高。THE ENDの文字が出てきた瞬間、爽快感で爆笑。痛快すぎます。
話もコンパクトにまとまっていて良かった。

その次のイングロリアス・バスターズも良かった。
ナチスに復讐するユダヤ人の話なのだが、主役はあのブラッド・ピット。
ブラッドピットの胡散臭さが良かった。そして、ナチスSSのハンス・ランダ大佐が最高。
もうすぐ公開されるジャンゴにも出演している、クリストフ・ヴァルツが演じているのだが、本当に冷酷で残虐で抜け目なくて、顎の出た独特の顔も相成ってかすごくいいキャラをしていた。
第二次世界大戦のナチスもので、史実というものがある故にストーリーは大体見えてしまいそうだが、最後は最高だった。こうなるとは予想しなかったです。
さすがタランティーノって感じでした。

この二作品はタランティーノの映画としてではなくても、映画として純粋に面白いと思えるのではないでしょうか。いや、作風が作風なだけに賛否両論ありそうか。

そして、今回は西部劇です。
ディープサウス。解放奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)がドイツ系賞金稼ぎのドクター・キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)と共に、サディスティックでフランスかぶれの農場主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)に立ち向かい、奪われた妻のブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を救おうとする。(wikipediaより)

悪役にはなんとあのディカプリオ。
ディカプリオはロミオ+ジュリエットやタイタニックなどの大ヒットにより、日本ではアイドル的なイメージが強いですが、実際は色んな役に挑戦しているいい役者だと思います。
色んな監督が欲しがる理由も分かる気がします。
近年はマーティン・スコセッシとタッグを組んだり、渋い映画が多いです。
それに、イングロリアスバスターズで最高の悪役を演じたクリストフ・ヴァルツは今回主人公をサポートする良い役の様子。
主役のジャンゴを演じるジェイミー・フォックスはどちらかというと真面目な映画に出ている印象の方が強いですが、今回はどんな演技をしてくれるのか見物です。

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