Posts Tagged 海賊

ADAM and THE ANTS

月曜日, 6月 3rd, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。

週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ワンピース』の作者である尾田栄一郎氏が病気の治療の為に、休載しているとのことです。
僕は昔から海賊というものが好きなのですが、おそらく一番最初に海賊に出会ったのが、子どもの頃、ディズニーランドの『カリブの海賊』に乗った時です。
あのヨーホーという歌がまず良いのです。
楽しげに始まったかと思うと、少しマイナー調になるの感じが今聞いてもかっこいいのです。
海賊の欲望のままに生きる”楽しい”イメージと、海の荒波に飲まれながらも進んでゆく”戦う”イメージが良いのです。
歌の声がダミ声だったり裏返ったりといかにもゲスな海賊どもって感じがしてそこも最高です。
 
 
そして、ロック界の海賊といえば、アダム&ジ・アンツ。もう格好が海賊です。
最近、smapが出演しているソフトバンクのCMで『Goody Two Shoes』という曲が使われているので、聞いたことのある人も少なくないと思います。
 

 
アダム&ジ・アンツ(Adam and the Ants)は、
1980年代にニューロマンティックムーブメントを作り出したイギリスのニュー・ウェイヴ/ポストパンクバンド。
アメリカのマイケル・ジャクソンやプリンス、日本の沢田研二やヴィジュアル系バンドにも多大な影響を与えた。(wikipediaより)
 
ロンドンのパブで武器所持の上、暴行騒ぎを起こして逮捕されるなど、地で海賊になってしまいそうな男アダム・アント率いるツインドラムバンド。
その音楽を最初に聞いたのが中学生の頃で、当時の友達が僕の家に来ると、いつもあの音楽(アダム・アント)が掛かっている、と言われるくらい聞いていました。
 
まず声がかっこよく、ヨーデルでも歌いそうなほどに軽快で、その甲高い声は聞いていて気持ちいいのです。
そしてなんといってもズンドコズンドコと何か大群が押し寄せてくるようなツインドラムの重厚なリズムが最高にかっこいいです。

勿論、サウンドだけではなく、曲もかっこいいのです。
まさに海賊といった感じで、陽気なコーラスだったり、男らしい掛け声であったりと、そのバックボーカルがメインボーカルに絡み合う感じがとてもポップだし、心地よいのです。
 
アダム・アントのキャラクターも、キザでナルシストでバイオレンスでデンジャラス、全体的に漂う胡散臭さと、卑怯な感じが小物感のように見るが、実は強か、という感じが本当に漫画みたいで僕は好きです。
パイレーツ・オブ・カリビアンの主人公ジャック・スパロウも上記の特徴が当てはまるように(ジャックはそれに加え、だらしないが重要な位置を占めるが)、僕が思う海賊像ってそういうものだと思いました。
漫画のワンピースには、そういう胡散臭い海賊が少ない気がします。
そういった意味で僕は、道化のバギーが一番好きです。
しかし、そういうダメなキャラクターを良しとしてしまうのは、少年には良くないからなのかな?
パイレーツオブカリビアンの主人公ジャックスパロウも、企画当初、ディズニー側からあんな小汚い卑怯者みたいな酔っ払いが主人公の映画なんてダメだ!とストップが掛かったそうだし。
ただ単に作者の感性なのかもしれないですが。
 
アダム・アントは去年、活動を再開したみたいです。
すごく太ってしまい、メガネもかけていて、若い頃の面影がないですが、ますます胡散臭くなり逆に良いかもしれないです。
そのテレビ番組でのライブ映像が思いの他かっこよかったです。

ドレスコーズ@名古屋CLUB QUATTRO

月曜日, 3月 11th, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。

先日、以前ブログで紹介しましたバンド、ドレスコーズのライブを見てきました。
栄のクラブクアトロという名古屋では大きい方のライブハウスだったのですが、会場は満員でした。
お客さんの年齢層は毛皮のマリーズの頃より高めのように感じられたのですが、気になったのは圧倒的に女の子の数が少ないということです。毛皮のマリーズの頃は半分くらいが女の子で、女子高生も結構いた気がしたのですが、女子高生の姿はほとんど無かったです。
その代わりにおじさんもちらほら。
それほどドレスコーズは渋い印象だったようです。
 
開演時刻を過ぎたところで、ベルベット・アンダーグラウンドの『オール・トゥモローズ・パーティーズ』がSEで流れ出す。

なるほど、たしかにドレスコーズにはこういう雰囲気がある。
毛皮のマリーズの頃はエディット・ピアフの『愛の讃歌』でピッタリだったが、ドレスコーズには『オール・トゥモローズ・パーティーズ』がピッタリでした。
しかし、開演前のBGMが、昔はガレージパンクだったり、ビートルズだったりと、60年代のイメージが強かったのですが、今はスミスとかブロンディとかそういった80年代の雰囲気で、明らかに昔とは違う雰囲気でそれも良かったです。
 
そして、ボーカル以外のメンバーが登場し、ギターのフィードバックが響き渡り、激しいノイズから始まる。そしてボーカルが登場する。暗いマフラーで鼻と口を覆い隠し、首周りが伸びに伸びたボロボロのTシャツを着た、ガリガリの大男は、例えるなら海賊でした。
しかし、大手メジャーの日本コロムビア所属のバンドとはとても思えない。
毛皮のマリーズの頃はピョンピョンはねていたお客さんも結構大人しく聞いている。
MCも、マリーズ時代は「僕らが未来を切り開くんだ!」といったポジティブな感じだったですが、少しナメ腐ったような態度でクールになっていました。

そしてアルバムの曲だけではなく、新曲も披露。新曲やります、と言ってまたマリーズみたいな軽快なロックンロールをやられたらどうしようと思ったが、なんだかストーンズのマザーズ・リトル・ヘルパーを髣髴とさせる陰鬱な曲で、最高でした。この新曲が一番かっこいいんじゃないかと思ったくらいに良かった。

他にも計三曲くらい新曲をやっていたと思います。
しかし、トラッシュやロリータなどの比較的アップテンポなシングル曲の時にだけ、人差し指を天に上げてノリノリになるお客さんはもう少し踊り方を覚えてほしい。
 
とにかくマリーズとは全く別物のライブを見ることが出来てよかったです。
武道館出るようなバンドを解散させて、新しく組んだだけあるような気がしました。
あのポップさはなんだったんだろう、それはまるで悪魔の宴でした。
初期衝動を抜けて、明らかにネガティブな音楽になったのですが、なんともいえない清々しさがあるのです。
 
しかし、どうなんでしょう、ドレスコーズ。恐らく毛皮のマリーズファンは離れてゆくばかりだと思うのですが、新しいファンも増えていってほしいです。
そして、毛皮のマリーズを下手なロックンロールバンドだと、食わず嫌いしている人にこそドレスコーズを聞いてほしいと思いました。
真新しい音楽をやっているようだが、実は全然そんなことなく(勿論良い意味で)古臭い音楽をやっているバンドはそういないと思います。
とにかく良かったですドレスコーズ。
僕は毛皮のマリーズより断然ドレスコーズの方が好きです。
 

最近の投稿

出張買取エリア