月曜日, 1月 28th, 2013 | Permalink
エーブックスタッフの水野です。
以前、クエンティン・タランティーノの映画について触れましたが、その相棒的なイメージがあるロバート・ロドリゲスの『プラネット・テラー』、『マチェーテ』を見ました。
ロバート・ロドリゲスは、ファミリー向けSFアドベンチャー映画『スパイ・キッズ』シリーズや、B級サスペンスホラー『パラサイト』や、アントニオ・バンデラス主演のアクション映画『レジェンド・オブ・メキシコ(デスペラード)』シリーズが有名なのではないでしょうか。

プラネット・テラーは、クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスが、古いB級映画ばかりを上映していたグラインド・ハウスという映画館に敬意を込めて、そういう映画を現代に作ろう!という企画の2本立て映画『グラインドハウス』(Grindhouse)の一編です。
ジャンルはアクションゾンビモノです。
でもホラーな要素はあまりなく、どちらかというとコメディな感じ。
ただ、頭が吹っ飛んだり、体が滅裂に引き裂かれたり、グロテスクな描写が終始続きます。
おバカなアイデアを真面目にやっている感じが面白かったです。
あらすじ(wikipediaから引用)
テキサスの田舎町のある夜、J.T.(ジェフ・フェイヒー)のバーベキュー・レストランにやって来たゴーゴーダンサーのチェリー・ダーリン(ローズ・マッゴーワン)は、元恋人の解体屋レイ(フレディ・ロドリゲス)と再会した。その頃、軍の部隊長マルドゥーン(ブルース・ウィリス)と生物化学の科学者アビー(ナヴィーン・アンドリュース)の取り引き中に、生物兵器DC2(コードネーム「プロジェクト・テラー」)のガスが噴き出してしまう。町中にDC2が拡がり、感染者がゾンビと化して人々を襲い始めるのだった。
・・・何というか、このあらすじだけでは何のことか全く分からないほどバカバカしいです。勿論、良い意味で。
アクションシーンは流石で、テンポよく、アナログ派のタランティーノに対する、デジタル派のロドリゲスらしく、見ていて気持ち良いです。
ただ、グラインドハウスのもう一編、『デス・プルーフ』が良すぎただけに、どうしても見劣りしてしまいそうですが、デス・プルーフがシリアスでハラハラドキドキのパニック系アクションだったので、それに相対する、おバカでくだらないホラーアクションのプラネット・テラーだと思えば、ちゃんと役割をこなしていて良いのかもしれません。
マチェーテは、メキシコとテキサスを舞台としたバイオレンスアクション。
この映画はもともと上記のグラインドハウスの公開時に作られた偽物の予告編(映画の雰囲気を出す為に作られた架空の映画の予告編)だったのですが、実際に作ったというもの。
元々、ロドリゲスの中で温められていたアイデアだったらしく、これぞロバート・ロドリゲスって感じな映画に仕上がっています。
あらすじ(wikipediaから引用)
メキシコの連邦捜査官のマチェーテは、マチェーテを愛用して犯罪者を狩る凄腕の男だった。だが、その強い正義感ゆえに麻薬王トーレスと衝突し、妻娘を惨殺される。
それから3年後、マチェーテはアメリカのテキサスで不法移民の日雇い労働者をしていた。ある日、マチェーテはブースという男から不法移民嫌いで知られるマクラフリン議員の暗殺を依頼される。
メキシコ系アメリカ人のロバート・ロドリゲスらしい、ラテン感溢れる空気と、デンジャラスなアクションが爽快な映画でした。
何といっても役者が良かったです。
主役のマチェーテを演じるダニー・トレホは本当にこの役の為にいるんではないのかというような印象。不器用で過激だが実は優しい正義漢がピッタリでした。
それに、悪役の一人、メキシコからの移民を弾圧する上院議員マクフラリン役は、何とロバート・デ・ニーロ。
ヒロインの一人、マチェーテを捜査するI.C.E捜査官サルタナを演じるのは、ジェシカ・アルバ。
もう一人のヒロインである、普段はただのタコス売りだがその正体は移民のために戦う女革命戦士ルースを演じるのは、ミシェル・ロドリゲス。
更にもう一人のヒロインをリンジー・ローハン。
悪役の一人、メキシコからの移民を狩る男をドン・ジョンソン。
そして、悪の大玉、麻薬王トーレスを演じるのは、何とあのスティーブン・セガール。
何を隠そうセガールが悪役を演じるのはこの映画が初めてだそうですが、その割りにはすごいハマっていました。
あの見るからに強くて恐そうな顔、銃弾も跳ね返しそうな屈強な体格、そして溢れ出ている胡散くさい雰囲気・・・よくよく考えてみれば、悪役の方が合っている気がします。
役者はみんな最高で、ストーリーも良かったのですが、何よりテキサス/メキシコの殺伐とした雰囲気を分かり易いイメージで描いていて良かったです。
このマチェーテは、続編となる『マチェーテ・キルズ(邦題/殺しのマチェーテ)』が今年公開される予定(日本では来年か?)でとても楽しみです。
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月曜日, 12月 3rd, 2012 | Permalink
エーブックスタッフの水野です。
『脳男』という生田斗真主演の映画が来年2013/02/09に公開されるらしいのですが、
その主題歌になんとイギリスのロックバンド、キングクリムゾンの『21世紀のスキッツォイドマン(精神異常者)』が決定したらしいですね。
キングクリムゾンとは1968年に結成されたプログレッシブ(前衛的/先進的/実験的)ロックバンドです。
このジャケット、見たことあるという方は多いと思います。
とりあえずこの映画がどんな映画なのかと思い、調べてみるとバイオレンスミステリーなんですね。
「もっとも美しきダークヒーロー誕生!いままで見たことのない生田斗真がここに。天才的な知能と恐るべき身体能力を持ち、正義のためには殺人すら厭わない、美しき殺戮者。そんな彼を人は“脳男”と呼ぶ」
(公式サイトより)
近頃はバイオレンスブームなのでしょうか、
あと現在公開中の映画で『悪の教典』というバイオレンスホラーもありますね。
で、今始めて悪の教典の予告編をYoutubeで見たのですが、これはどうやら凄まじい映画のようですね。AKB48の大島優子が途中退出し「私はこの映画が嫌いです」と言い放ったのもうなずける気がします。
生徒からも教師からも絶大な支持を受け信頼されている、若くハンサムで完璧な英語教師が、ある日クラス40人全員を一人ずつ出席を取るかのように殺してゆくというストーリー。
伊藤英明という俳優は、僕の中では、真面目で、正義感が強く、男らしいというイメージが強い人なのですが、そういったイメージを抱いている人は多いと思います。
そのイメージが完璧な教師役に繋がり、先生が大好きな生徒たちはそのままファンに当てはまる。そしてそれら全てはこの為だといわんばかりの裏切りを見せるのですが、しかも生半可なものじゃなく、トラウマ級のバイオレンス描写で煽りまくる。これはもしかしたら伊藤英明にやられるのは生徒じゃなくてファンなのか?
そんなことを考えていたら、伊藤英明がこの役を引き受けるっていうのは、ファンを失ってしまうかもしれないような大きな賭けだったのではないでしょうか。
僕は、バットマンの映画『ダークナイト』シリーズが好きなのですが、もしバットマンを日本人がやるなら・・・と考えてみた時があって、真っ先に伊藤英明が思い浮かびました。
ダークナイトシリーズは、僕の大好きな俳優クリスチャンベールが演じているのですが、『悪の教典』の予告編を見ていると一つの映画が思い出されました。
それは『アメリカンサイコ』という、ハンサムで完璧主義者な大金持ちの社長息子が連続殺人を繰り広げるというサイコスリラー映画なのですが、何の因果かその主演はクリスチャンベール。
自分の中でこんな偶然あるのかと少しテンションが上がりました。
脳男も悪の教典も、何かふっ飛ばしてくれるに違いないでしょう。
少し前に、切ない青春恋愛モノの映画が流行ったように、危ない暴力描写モノの映画が流行るのでしょうか!?
時代と共に求められるものも変わりますし、それに求められる度合いも変わるのですね。


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