Posts Tagged サイボーグ009

ベストオブ2012

月曜日, 12月 31st, 2012 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。
今回は2012年最後の投稿ということで今年を少し振り返ってみようと思います。
 
今年はいろんなことがありました。
今年読んだ、聞いた、見たものでよかったものランキングを書きます。
思い出せられる範囲で。
 
 
漫画部門
三位・・・サイボーグ009(石ノ森章太郎)
二位・・・ポーの一族(萩尾望都)
一位・・・カムイ伝(白戸三平)

 
サイボーグ009はブックオフで立ち読みしたのをきっかけに読み始めました。
これについては前の記事でも触れたのでよしとしましょう。
ポーの一族は友人のススメで読んだのですが、すごく良かったです。
僕は少女マンガというものを全然読んだことないのですが、ポーの一族は面白かった。
吸血鬼の少年エドガーと友人アラン、そしてエドガーの妹メリーベル巡る悲しく切ない物語です。
インタビューウィズヴァンパイアという映画を思い出しました。
サスペンスものやホラーもの、最近だとサバイバル系だったりバトル系の吸血鬼漫画はよくあるのですが、こういう吸血鬼として永遠の時を生きてゆく苦しみや切なさを描いた作品はあまり見かけません。
こういうのを待っていたんだって感じでした。
 
カムイ伝はずっと読もうと思っていて読んでなかった漫画です。
少し前に松山ケンイチ主演でカムイ外伝という映画がありましたが、一応それの前の話です。
ダントツの一位です。忍者の漫画というイメージで読み始めたのですが、そんな忍者モノみたいなジャンルでくくれない漫画です。
なんというのでしょう、忍者というものが職業やキャラクターの肩書きではなく、生きる手段というか、主人公カムイの生き方です。
この漫画には、それぞれ身分の違う主人公が三人います。
非人のカムイ、農民(下人)の正助、武士の草加竜之進。
それぞれの主人公が少年から青年になるまでの苦悩しながら成長してゆく姿を描く、”生きる力”を描く、名作だと思います。
 
 
 
映画部門
三位・・・ぼくのエリ 200歳の少女
二位・・・アメリカンサイコ
一位・・・ダークナイトライジング

ぼくのエリは、2008年のスウェーデン映画です
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストによる2004年の小説『MORSE -モールス-』を原作者自らが脚色した吸血鬼映画です。
これまたバンパイア物。
しかし、バトルものでもなければ、ホラーでもない、永遠に生きる苦しみを描いたヒューマンドラマ(いや、バンパイアドラマか)でもないです。
なんなんでしょう、単純にラブストーリーになるんでしょうか。
なんでしょう、この気持ち。言葉にならない感じ。
なんというか、悲しいとも違う。悲しいんだけど、でも違う。
それはこの日本語にしかない言葉、“切ない”がピッタリだと思いました。
それは恋愛的な、恋焦がれすれ違い出会い別れ云々の切なさではないのです。
ただ切ないとしか表現できない切なさ。
感動的でも悲しいわけでもないのに、エンドロールでは何故か泣いてしまいました。

アメリカンサイコは少し前の記事でも触れましたサイコスリラーです。
クリスチャンベールの演技が見事です。本当に怖ろしいのです。
なんというか、主人公は狂人なのですが、それを抑えている感じがリアルなのです。
本当にクリスチャンベールは狂人なのではないかと思ってしまいました。
 
そして、ダークナイトライジング
これまたクリスチャンベールです。クリストファーノーラン監督が描くバットマン、ダークナイトシリーズ三部作の完結編です。
これは大好きなシリーズなのでいずれまた詳しく書きたいと思います。
 
 
 
音楽部門
四位・・・優しい悪魔/キャンディーズ
三位・・・Doom and Gloom/The Rolling Stones
二位・・・裸のビーナス/郷ひろみ
一位・・・誰も知らない/ドレスコーズ
特別枠・・・KISS KISS PISTOL/ドロロニカ

 
このランキングは、よく聞いたランキングというより、印象的だった、または衝撃的だったという曖昧な感想のランキングです。
 
キャンディーズ優しい悪魔
吉田拓郎作詞作曲のこの曲ですが、まずタイトルが秀逸だと思います。
こういう相反するような言葉をくっつけて独自の存在を作ってしまうのは、僕は好きです。
これは何かの歌番組か何かのようですが、歌は勿論、オケも生バンドのライブ演奏。
何か演奏もかっこいいのです。
イントロが終わって、Aメロに入るとドラムがハイハットを叩き始めるのですが、ベースラインも相成って、その怪しげでチープなリズムと、ミキちゃんの踊りが妙にマッチしているのです。そしてそのあとのスーちゃんのイッチョメイッチョメは何か漫画の犬みたいな顔になっている。僕はこの三人の中だったらスーちゃんが一番可愛いと思います。しかし、この映像のランちゃんはとても可愛い。
二番の「ばら色ぶどう酒に花びら浮かべば」の「浮かべば」の歌い方がこの映像におけるランちゃんの可愛さを物語ります。
 

The Rolling StonesDoom and Gloom
これは今年出されたストーンズの50周年ベストアルバムに収録された新曲です。
大して期待はしていなかったのですが、いざ聞いてみるとむちゃくちゃかっこいい。
ストーンズはやっぱマイナー調な曲がかっこいいと思います。
PVではミックジャガーの変な踊りも健在。顔さえ隠せば20代の頃とそんなに変わらないんじゃないかと思ってしまうほどです。

 

郷ひろみ裸のビーナス
郷ひろみはキャラも良いですし声も良いですが、何より曲が良い。昔のですが。
この曲は基本的に上からものを言っていて、キザでかっこいいです。
「どうしたの、着いて来ないのかい?お日様が見てるだけだよ」という歌い出しがたまらなくクサくて、ロマンチックで、時代を感じさせますが、これこそ現代のポップスが失ってしまった宝だと思います。
この映像は、可愛いアグネスチャンが郷ひろみを紹介する際にワンコーラス歌っています。
 
 
ドレスコーズ誰も知らない
この曲はグレゴリーペックが出ている、オーメンという古いオカルトホラー映画のデミアンのことを歌っているのでしょうか。
残虐な言葉や、暴力的な表現は決して無いのですが、デミアンという単語を出すだけで一気に不吉なイメージになる。その効果を狙ってか、歌詞はかなり抽象的。
しかし、悪魔的なイメージは先入観を以てこの曲に印象付けているのです。
始まりはトライバル(民族調)な感じなドラムと愉快なベースで明るいイメージなのですが、ギターが入ってくるとだんだんと不穏な雰囲気に。そしてブレイクを挟み、一気に爆発。ドラムが暴れます。そしてイントロのテーマに戻るのですが、最初とは全く違った印象なのです。
そしてマイナーコードになり歌が入る。
以下、歌詞になります。
 
おお デミアン
ガラス瓶に月 古い訛りの唄
汽笛は夜を撃ち それでも僕はここにいる
 
おお デミアン
孤独におびえて 神を乞うなら
デミアン 笑わずにお前のそばにいてやる
 
月におおかみ
その肌は夜と同じく美しい

おおデミアン
花を踏み損ねた古靴のひも
政治家
むなしき愛
 
すべて、
そう僕のせいだ

 
 
ギターソロからの大サビは、その悪の華といいましょうか、いけないものに美しさを見出してしまうような陶酔感に酔いしれることが出来ます。
Youtubeとかにあがっていないので、ここに貼ることは出来ませんが素晴らしい曲です。
 
 
特別枠は、ドロロニカKISS KISS PISTOL
これは僕のバンドの曲です。恥ずかしいので説明はしないですが、今年2012年の11/14に僕のバンドのファーストアルバム『コンバットアイドル』が発売されまして、そっからの一曲です。よろしければ聞いてみてください。

 
 
以上が今、思い出せる範囲のベストオブ2012になります。
 
それでは皆さん、よいお年を。

009 RE:CYBORG

月曜日, 11月 19th, 2012 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。
先日、夜テレビでエヴァンゲリヲンの映画がやっていたようですね。
僕は知らずに見逃してしまったのですが、どうやらエヴァンゲリヲンの新作が11/17に公開されたようで、僕の周りでも友達が騒いでいます。
恥ずかしながら僕はエヴァンゲリヲンというアニメ、テレビアニメバージョンの3話くらいまでしか見たことなく、当然映画も見たことないのでこのことに関してはちょっと話を触れられないので、この話はスミマセンがパスします。
そんなSF漫画(アニメ)の黙示録モノ(そんなジャンルないか・・・)といえば、サイボーグ009が僕好きなんですが、今年リメイクされて先月から公開中の模様です。
石ノ森章太郎の未完の傑作サイボーグ009を『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズ、『東のエデン』の神山健治監督が2012年の現代に蘇らせた『009 RE:CYBORG』!
普通こういうブログは見てから書くものですが、最近忙しくて体調も崩していて、見に行けていないのですがYoutubeのトレーラーを見てみると何だかすごそうです。
 

 
オリジナルのサイボーグ009とは別物として見た方が良さそうな雰囲気がバンバン伝わってくるが、寧ろリメイクするならこうでなくちゃ、というような正に新世紀型009!
キャラクターも現代風にアレンジしてあります。003がセクシー路線なのはビックリ。
 
サイボーグ009の僕の好きなところといえば、キャラクターのかっこよさです。
まずルックスがかっこいい。深紅のスーツに黄金のマフラー。様々な人種のキャラクターたち。
全員が元々は人間だったが、この世からいなくなってもいいという理不尽な理由(いや理由もないか)から戦争を商売とする秘密結社ブラックゴーストに拉致されて改造されてしまった悲しきヒーローたちです。
主人公である日本人009(ジョー)は正義感が強くてリーダー気質だが、真面目で情に熱いところから敵に同情してしまったりするという心の弱さを持っている。00ナンバーの中では最新式のサイボーグで当時の最先端の加速装置が搭載されており、奥歯のスイッチを噛むと、一定時間、音速で動ける。
ドイツ人004(ハインリヒ)は通称死神。指一本一本がマシンガンになっており、もう片手はナイフになっている。腹には核爆弾があり、膝からはバズーカー砲が飛び出るまさに全身武器の戦闘兵器。こいつがシブイ。シブすぎる。激シブです。敵に同情してしまう009の心の甘さを指摘したりするのも彼。
00ナンバーのメンバーの中ではおそらく一番のタカ派で、戦いの時は勿論前線で突っ込むが、時には参謀としてメンバーに指示も下す。戦闘兵器としては最強だが、それ故に愛する人間に触れることが出来ない体で、そこが泣ける。
アメリカ人002(ジェット)はヤンチャキャラ?というか009の良き先輩ってところか。足からのジェット噴射で空を飛ぶことが出来て、前線でよく戦っているイメージ。色んな話でよく借り出され、よくケガをしているイメージ。
フランス人003(フランソワ)は009に密かに思いを寄せる紅一点。戦うことが嫌で、自分がサイボーグであるということを受け止められないでいる。視力と聴力がずば抜けていて、透視能力を持っているが、それ故に聞きたくない戦争の悲鳴が絶えず聞こえてしまう。
ロシア人001は赤ん坊。天才的な知能を持っており、テレパシーも使える。調子の良い時はテレポートも出来る。ただ体は赤ちゃんなので体力が無く、能力を使うと眠ってしまい、しばらくの間は起きない可愛い子。
ネイティブアメリカン005(ジェロニモjr)は人種のせいで仕事が貰えず、雇われるという形でサイボーグに改造されてしまった。バトルでは大抵みんなの盾になっている。彼に関するエピソードは少ない気がする。
中国人006(チャンチャンコ)は中華料理屋を経営していたが不景気による借金地獄で自殺しようとしていたところをブラックゴーストに拉致されサイボーグに改造された。みんなが任務に出かけている時の留守番役が多い気がする。
イギリス人007(グレートブリテン)は売れない役者で何にでも変身できる能力を持っている。
ムードメーカーであり、確かサイボーグとして戦う日々を日記につけていた。
そのキャラクターと、能力の幅の広さから出演回数は多い気がする。
アフリカ人の008(ピュンマ)は元々黒人奴隷で、解放する条件に改造されてしまった(騙されて)。彼は水中で活動できる。あまり活躍の場面は少ないが、元々黒人で人種差別されてきて、次にサイボーグになり、さらに次に半漁人アーマーに改造されるという悲劇の男。容姿のせいで差別されてきたが故に深い悲しみを負うが、004に「俺は全身が武器だ。誰か触れることも出来ない」と言われ、涙を流すというエピソードが泣ける。
 
もう知ってるよ、との声が聞こえてきそうな中、かなりダラダラと書いてしまいましたが、彼らの他にも敵キャラクターも悲しみを背負っていたりして、泣ける。
人の弱みに付け込みサイボーグにし、戦争を起こしそれで商売をする憎きブラックゴーストから、ギリシャ神話の神々とまで戦うサイボーグ戦士たち。
“悲しい運命を背負いながら立ち向かう”という分かりやすいカッコよさが痺れるのです。
ハリウッドよろしく分かりやすいヒーロー像。
009 RE:CYBORGはどうやらストーリーもオリジナルのようで、僕も早く見たいです。
 

最近の投稿

出張買取エリア