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美術画集、アート系写真集など買取。愛知県北部。

水曜日, 6月 19th, 2013 | Permalink


最近、買取にお伺いした先で、ブログをしっかり読んで頂き、「秋田に行ったんだって?」とか、「あなたがスタッフの水野さん?」などと言って頂くことがありました。
書いているものとしては嬉しい限りです。

実を言いますと、こちらはお客様向けのブログ。他にも同業者向けのリアルな古本屋としての日常を書いているものもあります。
古本の商売に携わってない方はおもしくないかもしれませんが、もし、興味がある方はそちらもどうぞ。

エーブック日記

さて、17日日曜日の買取は愛知県北部で。
ご依頼主さま本人が集めた80年代のアイドルの雑誌や写真集と、父親が残されたデザイン関係の書籍が大量にあるということでお伺いしてきました。
書籍のすべてが2階。そうなると一人では無理ということで妻も同行してもらい、まずはお売りいただきたい本を見せて頂きます。
80年代のアイドルのものは直筆サインもあり、見ているだけで楽しくなります。
芸術新潮や太陽などの雑誌が大量に廊下にあり、結構買わせて頂くところがあるなぁとホッとしました。
折角呼んで頂いたからにはお金をできるだけ置いて帰りたいというプレッシャーがあったりします。いい本があると、これでお支払いできると安心するというわけです。
もちろん、それは気が小さい私の思惑なので、ご依頼される時はそんなことは気にして頂かなくて大丈夫ですよ。
奥の書棚がメインだと部屋に入れて頂くと、人一人通れるだけの通路に本棚が天井まで。これはかなりの量。
しかし、残念なことに古い美術全集など、今は人気がないものが目につきます。
いやいや、ちゃんと見ていくと、加賀まりこ写真集やサム・ハスキンスのポスター集などいいところもあって、目が輝いてきちゃいました。
グラフィックデザイナーで、大企業の宣伝部にいたというお父様は作品や画材も大量にあって、というかむしろそちらの方が多いぐらいですが、そちらも処分したいとか。
こうなると私は専門外。
でも、少しでもご協力したい。
そこで思いついたのが、芸大の講師もしている古本屋の後輩です。
早速電話したところ、彼もぜひ見せて頂きたいとバイトの人に作業を指示して、駆けつけてくれました。
エーブックの強みは、このように業界の中でのネットワークがかなりあることです。
時にはバイトをお願いすることもありますし、時にはこのように買取を協力して行うこともあります。自分ではわかりかねる本が出てきた時は専門店に相談するということもあります。
彼が来るということになったので、本棚の大半をしめていた図録は彼に任せることにしました。
その方が私が買うより高くなると思ったからです。
こんな感じで作業をしていたら、本棚の下の扉がある棚をあけ、大型の豪華画集をたくさん出して頂き、こちらも買って頂きたいということになりました。
このラインナップの素晴らしいこと。
運びながら、査定もしていきます。
竹久夢二名作カード、桑原甲子雄写真集、多賀新全作品、加納光於画集インタリオ2枚付、若冲、杉本健吉画集リト付、ヴィティカン壁画、菅井汲版画集、中林忠良銅版画集、アレンジョーンズ写真集、ポールヴンダーリッチ写真集などなど。
運んでるだけで楽しくなってくるようなものばかり。
図録の方は後から来た後輩が全部買わせて頂きたいということになり、私が思っていた金額よりも少し高い金額を提示したので、それならばということになりました。

それにしても感激したのは、約4時間の作業中、ご依頼主さまがずっと運ぶのを手伝って頂いたこと。
それも一番大変な階段からおろす作業を積極的にやって頂き、感謝でした。
「その方が早く終るでしょう」と言われてましたが、なかなか出来るものではありません。
これから近くで買取がある時は手伝いに来て頂きたいぐらいと思いましたが、腰が悪いとか。それなのに申し訳ない限りです。本当に助かっちゃいました。
お母様はお母様で、2度、3度、4度と、お茶を差し入れして頂いたり、あられを出して頂いたり、アイスクリームを出して頂いたり。
そんなこともあって、作業中もずっと楽しい話し声と笑い声が絶えませんでしたよ。

このたびはご依頼ありがとうございました。

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