私達古本屋の中には交換市場というものがあります。
それぞれ自分の不要なところ、不得意なところを持って行き、得意なところ好きなところを買って帰るというものです。
この交換市場が情報の場であり、なかなか目にすることができない稀覯本を目にできるということで、私はマメに通うようにしています。
地元名古屋はもちろん、先週は大阪で行われたサブカルが中心の特別市にも参加しましたし、東京で開催された明治古典会七夕大市にも行ってきました。
大阪の方は実際欲しいものや一度扱ってみたいというものが多々ありましたので入札。
何点か落札することができました。
明治古典会七夕大市は私達の業界では最高峰の市場。
噂にだけは聞いたことがある本が手にとって見ることができたり、1冊でも珍しい本が200冊出ていたりといったことがあり、ものすごい勉強になります。
私も近い将来、こういった本が扱えるようになりたいなぁと思いつつ、見学していました。
今回、私が気になった本は以下の通り。
婦人グラフ(大正13年から昭和3年まで揃い)
竹久夢二の版画が中にあるものがあります。
駅弁掛紙(昭和30年から60年代まで 650枚)
駅弁の掛紙の中には貴重で高価なものがあります。
ちりめん本コレクション204点。
明治から大正にかけて、日本の昔話などをちりめん風にした和紙に印刷。多色木版画刷りの外国人向けのお土産です。
一冊一冊がアートとしての完成度が高く、見ていて楽しくなります。
これだけの点数が出るのはかなり珍しいことです。
もちろんこれ以外にも沢山興味深いものがあり、勉強になりました。
運営の皆様、お疲れさまでした。