Franz Ferdinand


エーブックスタッフの水野です。

スコットランドのグラスゴー出身のバンド『Franz Ferdinand』が先日来日公演をしました。

franzferdinand

僕は彼らのファンなのですが、今回の公演は東京大阪のみの名古屋飛ばしで、残念ながら行けませんでした。

彼らの音楽性は、彼ら自身がバンド結成の際にテーマとした「女の子が踊れるような音楽」とあるように、とにかく楽しくクールでオシャレです。
いかにもヨーロッパ人らしいルックスもどこかオシャレに見えます。
ダンスミュージックでありながらもポップミュージックとしても聞ける。それでいてサウンドはロックバンドと、とにかく(僕にとっては?)おいしいとこ取りな音楽なのです。

ヒット曲も多く、特にセカンドアルバムに収録されている『Do You Want To』は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

彼らはスコットランドのグラスゴーのアート系大学で結成され、
大学内や地元のパブなどでコツコツと活動をしていきます。
それから徐々に話題を集めていき、イギリスの音楽雑誌であるNME(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)を中心にメディアが彼らを「大型新人」と取り上げるようになり、
結成から三年経った2004年、彼らはついにデビューします。
デビュー時の、ボーカルのアレックスの年齢は32歳と、弱冠遅咲きです。
デビューアルバムにありがちな”荒削り”なんて表現は一切なく、
洗練されていて渋みがあり、また洒落ており、キッチュな空気感もあり、
且つ、勢いも十分にあり、完成度の高い素晴らしいデビューを果たしています。

デビュー当時はイケメンとして話題だったボーカルのアレックス・カプラノスも今年でもう41歳。
彼は優れたパフォーマーでもあり、その変幻自在の表情から、
今はどちらかというと個性的なキャラクターのイメージの方が強くなっております。

今年の八月に発売されたニューアルバム『Right Thoughts, Right Words, Right Action』に収録されている『Right Action』はそんな彼のキャラクターを象徴するかのようなハッピーでキッチュな曲で、彼らの新たな代表曲になりそうな予感。

僕個人的にはドリフ風なメロディがクセになる怪しげ曲『Evil Eye』の方が好きです。

また彼らは音楽界にもファンが多いことで有名で、
ボン・ジョヴィのリッチー・サンボラは、
「フランツ・フェルディナンドは強烈だ。彼らの曲は大好きだよ。ステージで一緒にプレイしたいね」と話しており、
ブラーのギタリストグレアム・コクソンは、
「彼らの音楽は80年代の音楽へのノスタルジアを感じさせる懐かしさがある」とコメントしています。

また音楽批評家からの人気も高く、あのクリス・ペプラーは、
「曲作りには確信犯的なセンスと抜群のアレンジ能力をもっており、それが上質なポップへと結実している」と語り、
「今まで会ってきたミュージシャンのなかでも、フランツは一番ナイスガイで好感度はピカイチ」と、その人柄も絶賛しています。

曲自体はシンプルですが、二本のギターが複雑に絡み合ったり、一番と二番とでは弾いているフレーズが変わっていたり、メインのメロディとバックのメロディが入れ替わって聞こえたり、おそらくものすごく計算されているその楽曲の評価は高いです。
ボーカルラインも耳に残りやすく口ずさめるようなメロディでポップです。
そして、彼らの原点である「女の子が踊れる音楽」から決して外れないのがその魅力の全てだとも思います。

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