製作陣の溢れる原作愛 『ジョジョの奇妙な冒険』第三部 アニメ


僕が愛してやまないアクションサスペンス漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第三部が、4/4からアニメ化されました。
こちら中部地方では一週間遅れての放送となりますが僕も見ています。
第一部と第二部は去年放送されて、少し間をおいての放送開始となりました。

ジョジョの奇妙な冒険は、1987年から連載されている漫画で、歴史が長い分ファンもいろいろな人がいます。
連載開始当初からのファンもいれば、去年のアニメ化以降ファンになった人などいろいろです。
また、変化球でありながら王道を行くその独特な展開は、独特のファン層を生み、また一度掴んだ心を放さない大きな一因でしょう。
そのことからか、ファンは原作へのこだわりが強く、今回のアニメ化に関しても製作側は苦労したことでしょう。
 
僕も実際、アニメに関してはあまり興味がなく、ファンでありながらも一部は見逃し、二部も最後の方から見出した程度でした。
先述したとおり、ジョジョというのは独特な表現方法を使っており、キャラクターのポーズから、擬音、そして台詞も独特です。
その台詞が声で聞けるのは単純に嬉しかったです。
声優もキャラクターのイメージに合っていてすごく良かったです。
原作ではそんなに涙を流すほどのシーンじゃなくても、アニメだとその演技も相成ってすごく感動しました。

今回のアニメ化は、ジョジョシリーズの中でも最も人気の高いシリーズと呼ばれている第三部です。
まず、アニメ化が決定した際に公開したその作画に驚きました。
一部二部はアニメバージョンのような感じで原作の絵とは似ているけど違う感じだったのですが、今回は原作に忠実な絵柄です。
また、キャラクターの動きから、BGM、効果音の使い方、CGとアニメを組み合わせた作画などなど・・・かなりクオリティの高いアニメになっております。
 

 
オープニングは昔の特撮アニメ風のクサくて熱いメタル。
このオープニングアニメもかなり凝っており、その気合の入りっぷりから製作陣の原作愛が伺えます。
オープニング始まって最初に登場するのがジョナサン(一部の主人公)です。
(ちなみにジョナサンは三部では死んでいる為、登場しません)
その次にジョセフ(二部の主人公)、そしてその次に今回の主人公である承太郎が登場という構成は、原作のテーマである受け継がれる黄金の意志を象徴しているようでいきなり感動しました。
また、何気ないスタッフクレジットも動いており、このオープニングを製作した「神風動画」が一瞬「オラオラ動画」になったり芸が細かいです。
またサビのところでは、今までのジョジョには無かった仲間たちと協力して過酷な運命に立ち向かうという感じがすごく出ていて泣けます。
このオープニング、承太郎のスタンド(戦う精神が生み出す守護霊みたいなもの)のスタープラチナが、DIOの写るガラスを割って終わるのですが、ファンの間ではこの終わり方が四部への伏線なのではないかとささやかれています。
四部の主人公仗助のスタンド能力は「物を直す」能力です。
四部のオープニングではその割れたガラスを戻すところから始まるんじゃないかといわれているのです。
これほど芸の細かい神風動画です。もしかしたらそれも考えているのかもしれません。
 

 
みなぎる闘志を表すようなテンションぶち上げ系のオープニングと打って変わって、エンディングは旅の雰囲気を表したイメージです。
一部二部ではイエスの『ROUNDABOUT』で、ジョジョのその奇妙なイメージにぴったりだったのですが、今回はバングルズの『Walk Like an Egyptian』です。
三部は日本からエジプトへの過酷な旅をするのですが、その道中は意外と和気藹々としていてぴったりな曲だと思いました。
また作画のデザインも、ジョジョ三部連載当時によく使われていたサイケデリックな柄を基調としたものとなっており、まさに思い描いたジョジョのアニメって感じがして最高です。
 
このアニメはおそらく、2クール、1クール休憩を挟んで、2クール、の計4クールになるといわれています。
前半の和気藹々とした旅と、後半の悪夢のような展開とではイメージも変わります。
それに合わせて後半の2クールからエンディングも変わるんじゃないかとささやかれています。
 
 
僕はこんなにアニメを毎週楽しみに待つことは(子どものときから考えても)ありませんでした。
それほど楽しみにしています。
 
深夜アニメの視聴率ランキングではぶっちぎりの一位を記録し続けているそうです。
出来ればこの調子で、四部、五部、六部・・・と続いてほしいものです。

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