エーブックスタッフの水野です。
ココリコの遠藤章造が、5/25の阪神vsロッテ戦の始球式に登場したそうです。
遠藤は子どもの頃から野球をやっている熱狂的な阪神ファンです。
始球式では見事ストライクを取り、会場を沸かせたそうです。
僕は昔からココリコの遠藤がすごく好きです。
彼のイメージは一般的には、ちょっとおバカなところはあるけれど、しっかりとトークも出来て、相方の田中直樹が独特な芸風の芸術家肌に対し、遠藤はどちらかというと器用なタレント的な雰囲気が強い、”まとも”な芸人といった感じだと思います。
僕も昔はそう思っていました。
しかし、彼の本性は決してそうではないのです。
最初にその狂気の片鱗に触れたのは僕が中学生の頃、『ごっつええ感じ』が2001年に復活した『ものごっつええ感じ』のあるコーナーでした。
それはアドリブ歌謡ショーという、その場でタイトルを言われ、アドリブでその歌を歌うというドッキリコーナーで、遠藤が長渕剛風に歌った「たまごかけご飯」でした。
僕は詳しくはないですが、お笑いというのは本当に頭の良さが試される表現だと思います。
遠藤にはそういった知性だったりセンスだったり切れ味は全く感じられないのですが、
まるで何かに取り憑かれたかのようで、恥を捨て、すべてを振り切った自信満々のそのパフォーマンスに爆笑したことを覚えています。
それから、僕は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』通称『ガキ使』を見て更に彼のファンになりました。
特にハイテンション・ザ・ベストテンというコーナーの遠藤のパフォーマンスがすごく好きです。
このコーナーはザ・ベストテンのような進行で、とにかくハイテンションでパフォーマンスをするというものなのですが、これに出演した多くの芸人は途中で心が折れる瞬間が見えるのですが(そこを含めて面白い)、遠藤には全くその瞬間がないのです。
かといってネタをしっかり作り込んできているわけでもない様子なのです。
確かに途中で頭の中に何もないような状態になったりはするのですが、決して焦ってパニくったり、素に戻ることはなく、それを物ともせず自信満々で大声でバッキバキにパフォーマンスするメンタルの強さに驚かされます。
そして、それに爆笑してしまうのです。
よくコメディというものは、ふざけてやるものではなく、真面目にやるものと云われたりします。
遠藤はふざけているように見えますが、本人は真面目なのです。
そして、その間は無敵なのです。
それを考えると、何だかそこに到達出来る人間は、ただバカだからということでは済まされず、何か一つの人間の到達点のようにさえ感じます。