Archive for 12月, 2013

2013年、世界のいろいろな音楽

月曜日, 12月 30th, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。

今年も残すところあと2日。
振り返ると今年はあっという間だったのですが、
何をしたのか思い出そうと思っても、いまいち思い出せないような年だったと思います。
ただ良くも悪くも自分の中で心身ともにゆっくりと変化していった気がします。
そのことに混乱した年だったのかもしれません。

さて、そういった変化の中で僕の中で一番驚きだったのが、
世界の中でも先進国ではない、発展途上の国であったり、ド田舎だったり、エキゾチックだったり、そういう地方の持つ文化(主に音楽)に興味を持ったことです。
それはブラックミュージック、ラテンミュージックは勿論、世界の民謡、インド音楽だったりします。
今まで白人のロックばかり聞いていた僕にとってそれは大きな変化だったと思います。

僕が今年とくによく聞いたのが、Robert SokoというDJのCDです。
彼はバルカン半島に伝わる音楽をミックスしたバルカン・ビートなる音楽を作っている人なのですが、とにかく僕はこれにやられました。
以前、このブログに紹介したWhatcha Clanというバンドもこのバルカン・ビートです。
ヨーロッパの雰囲気もあるし、中東の雰囲気もあるし、アジアの雰囲気もあるこの音楽に衝撃を受けました。

まず、そのメロディにやられました。
僕は自分のバンドでは歌のほかにサックスも吹いており、元々はサックスがメインでやっていました。
そのサックスをやっているせいか、僕は流れるようなメロディというものが染み付いているのだと思います。しかもその流れるというのがタ~ララタ~ララタ~ララという僕の手癖なのかも知れないですがその感じが、ジプシー音楽やバルカン音楽が持つメロディにハマったのかもしれません。
そして、ここまで自然と体が動いてしまう音楽があったことに驚きました。
横に揺れているような曲もあれば、コサックダンスのように激しい曲もあります。

それとFanfare Ciocarliaというバンドにもハマりました。
ファンファーレ・チョカルリアはルーマニアのブラスバンドで、
欧米ではジプシー・ブラスと呼ばれており、
チョチェクという爽快感のある最速ブラスとも云われているジプシー音楽です。


マイナー長の少し切ないメロディは昭和歌謡っぽく聞こえたりもします。

また、ドイツ出身のアトム・ハートの名でも知られる天才エレクトロ職人ウーヴェ・シュミットによるプロジェクト、セニョール・ココナッツも最高です。
僕はこのセニョール・ココナッツについて何も知らずにセニョール・ココナッツFMという音源だけ聞いていたのですが、僕はてっきり南アメリカかどっかのFMラジオのミックスCDなのかと思っていました。

暑い日に聞いていると、その暑さがこの音楽を更に盛り上げてくれるような気がします。
 
 

M.I.A.

 
他にもいろいろあるのですが、最近聞いたもので一番良かったのが、M.I.A.というアーティスト。
 

M.I.A.(エム・アイ・エー、本名Mathangi “Maya” Arulpragasam(タミル語表記:மாதங்கி ‘மாயா’ அருள்பிரகாசம்;マータンギ・”マヤ”・アルルピラガーサム)、1975年7月18日 – )はイギリス出身のタミル系スリランカ人のミュージシャン、美術家、デザイナー。芸名は「Missing In Action(戦闘中行方不明)」の略で、連絡の取れないLTTEのメンバーとして活動中の父に対するメッセージである。
(wikipediaより)

彼女は変わって経歴の持ち主であり(“変わった”というレベルではないが)、彼女の父親はLiberation Tiger of Tamil Eelam(通称LTTE)、タミル・イーラム解放のトラという意味を持つスリランカの武装テロ組織のオリジナルメンバー。
政府に負われる父は家族と生き別れ、マヤたち一家は多くの親戚や友人をなくし、マヤが11歳になる頃には母はマヤたち三人の子供を連れ難民としてイギリスに移住し、彼女はそこでヒップホップやダンスホールレゲエなどの音楽と出会ったといわれています。
 

 

 
民族音楽的なリズム、エキゾチックなメロディ、ニューウェーブ的な前衛性、そしてクラブミュージックのミックス・・・と一言ではくくり切れない魅力があります。
曲にサンプリングする音を録音しに、世界中飛び回り、部族の音楽や子どもたちの歌から銃声まで全て”現地”で録音してそれを曲に組み込むという、そのこだわりには驚かされます。
 
彼女は音楽性をLADY GAGAと比較されることがあるそうですが、彼女はLADY GAGAに対しては否定的な態度を取っています。
こんな言葉で片付けられるのかは分からないですが、彼女らの音楽を簡単に比較するとしたら、LADY GAGAの音楽は希望であったり夢であることに対し、M.I.A.の音楽はその裏の悲惨な現実なんだと思います。
別にどちらが良いとか悪いとかではないですが、とても対照的な二人だと思いました。
 
 
 
今まで自分がこんな音楽聞くだなんて思ってもいませんでした。
 
今年は自分の中で何かが変化していった年でしたので、
来年はどう変化したのか伝えられる年にしたいです。

引退した超危険人物『RED』!

月曜日, 12月 23rd, 2013 | Permalink


現在、公開されている映画『REDリターンズ』(原題RED2)の
前の作品である『RED』を見ました。

『RED/レッド』(原題: RED)は、
2010年のアメリカ映画。本作はDCコミックのインプリントである
オマージュ・コミックから出版された同名のグラフィックノベルが原作である。
タイトルは「Retired Extremely Dangerous」(引退した超危険人物)の略である。

とにかくド派手でおバカ。何も考えずに見れる娯楽作品です。

ブルース・ウィリス演じる主人公のフランク・モーゼズは田舎に一人で年金生活を送っている初老の男。
彼のささやかな楽しみは、役所に勤めるサラというOLと電話で話すこと。
「年金の小切手がまだ届かないのだが・・・」
いつもこの台詞から始まり、世間話をするという仲。
サラも独身で大家から「お見合いをしろ」と言われるほど恋愛とは縁が無い女性。
劇中では明確な説明は無かったが、おそらくサラは30代中盤くらいでしょうか。
フランクは次第に彼女へ恋心を抱くようになっており、
彼は決心して、今まで電話でしか喋ったことのない彼女に初めて会いに行くことにする。

初老の男と、恋愛に縁のない三十路女性・・・ここまでのあらすじだけですと、
ラブストーリーのようですが、まるで違います。

実はフランク・モーゼズは、元CIAの凄腕エージェント。
歳を取り引退した彼は、そうやって余生を生きようとしていたのですが、
その裏では、とある陰謀による計画が進められていたのです。

そして、彼女と会う約束の日の前夜、
彼は緊張のせいか、なかなか寝付けないのか、ふと寝室を出て階段を下ります。

すると、暗闇の家の中に、何人も武装した兵士が隠れています。
まだ映画が始まっておそらく10分少々でしょうか、
この辺の見せ方がすごく上手いと感じました。

フランクは好きな女性に会うのに緊張しているような柔な男ではなく、
夜中に家に誰か侵入すれば本能で目が覚める、そういう男なのです。

フランクは音も無く、暗闇の中で一人ずつ始末していきます。
そして、死体から銃を奪うのですが、彼はなぜか銃弾だけ抜き取ります。
その次にはキッチンで、フライパンに油を引き、コンロの火にかけます。
そして銃弾を炒めだしたのです。

しばらくすると銃弾はポップコーンのように弾け、家中を飛び交います。
すると外で待ち伏せしていた兵たちが緊急事態だと思い、フランクの家に一斉にマシンガンをぶっ放します。
それは僕が今まで観た映画の中でおそらくトップ3に入るくらいの一斉射撃でした。
こんなただマシンガンをぶっ放し続けるだけのシーンはあまり見たことありません。

その頃フランクは、既に荷造りも終えており、寒そうな顔して外を歩いて行くのです。
気になる女性に会いに・・・

そして何者かが企む、引退した超危険人物たち、
通称RED(Retired Extremely Dangerous)の抹殺計画に立ち向かうことになるのです。

まだ映画の冒頭ですが、僕はもうこのプロフェッショナル感にやられました。
勿論、体力においては現役の兵士には勝てるわけはありません。
しかし、その年季の違いを思い知らしめる感じが最高にかっこいいのです。

この映画はコメディタッチですが、ちゃんとハードボイルドしており、
またサスペンス的な展開もあり、おまけにどこかロマンチックなところもあり、
それぞれが良いスパイスになっています。
最後までだらけたり疲れたりせずに見れました。

彼の元には、次第にかつての戦友たちが集まってきます。
その中で元MI6(007でも有名なイギリスの諜報機関)の凄腕スナイパーであった、
ヴィクトリアというキャラクターが面白かったです。
彼女はもう70近いおばあさんです。おばあさんといっても顔もスタイルもキレイなのですが、ババアと言われれば勿論ババア。
そのババアが真面目な顔してスナイパーライフルを覗いている姿や、
壁に隠れながらマシンガンをぶっ放し銃撃戦を繰り広げるという画がすごく面白いのです。
戦うジジイは見たことありますが、戦うババアはあまり見たことありません。
しかもこんなハードに。
他にも個性豊かなプロフェッショナルなジジイどもが暴れ、どれも良い味出しています。

そんなおバカ映画ですが、最後はちゃんと胸が熱くなる展開で、感動もアリです。
でもやっぱりバカだな~って思えたりして面白かったです。

実のところ、あまり期待せずに見ていたのですが、これだけ面白いと続編であるREDリターンズ(RED2)も気になってきました。
時間があれば見てこようと思います。

あのマコーレー・カルキンがバンド結成?

月曜日, 12月 16th, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの水野です。

アメリカの俳優であるマコーレー・カルキンがバンドを組んだそうです。

映画『ホームアローン』シリーズで知られる俳優のマコーレー・カルキンが、「The Pizza Underground」というパロディーバンドを結成したことが分かった。

この男女5人組のバンドは昨年2月に結成しており、1965年に結成されたアメリカのロックバンド「The Velvet Underground(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)」のパロディーバンドで、現地時間2日にピザのことだけを歌った8分以上のデモ音源をリリースした。マコーレーたち5人は「The Velvet Underground」の実際の曲からの「I’m Waiting For The Man(あの男を待っている)」という歌詞を「I’m Waiting for Delivery Man(配達の男を待っている)」と変えたり、「These Days(最近)」を「Cheese Days(チーズの日々)」と変えたりして歌っている。この曲は先月11日にマコーレーの自宅で録音された。

また、「The Velvet Underground」のボーカルのルー・リードさんは今年10月に71歳で亡くなっていて、マコーレーたちは追悼ライブを行っている。

近年は俳優業ではなく、アート展示会などを行ってアーティストとして活動しているマコーレー。同バンドでの彼の活躍に期待したい。

(Hollywood Newsより)

マコーレー・カルキンはホーム・アローンの大ヒットにより日本でもかなり知名度が高いと思います。
世界一有名な子役としてギネスブックに認定されているそうです。
ホーム・アローンの他にもゲッティング・イーブン、リッチー・リッチなどのヒットにより、彼は一躍ドル箱子役となりました。
しかし、それから間もなくして彼の父親と母親が離婚します。
そこから彼の人生が変わり始めます。
彼の両親は彼が稼いだお金(当時のレートにしておよそ17億円)を巡っての裁判が始まるのです。
結局、裁判所が、その財産は父親でもなく母親でもなくマコーレーの会計士に管理を任せることと命じ、決着がつきます。

その後、彼は俳優として活動してゆくことをやめ、子役の為に設立された高校に入ります。そこで同い年の女優レイチェル・マイナーと出会い、交際に発展します。
そして、学校を中退して1998年4月に17歳という若さでレイチェルとの婚約を発表し、2カ月後に結婚するも、2000年に離婚してしまったそうです。

その後もドラッグ中毒に陥ったりと彼の人生はまさに転落の一途を辿るようにも見えました。

舞台やミュージックビデオへの出演はしていたものの、しばらく俳優業からは遠ざかっていた彼ですが、2003年に『パーティー・モンスター』という映画で復帰します。
その映画での彼の役は、なんとニューヨークのクラブシーンに突如現れたオカマのオーガナイザー。
これはマイケル・アリグという実在の人物の半生を描いたもので、その役が彼にピッタリだったのです。
この映画で彼が「Money, Success, Fame, Glamour」と歌うのですが、まるでマコーレー自身が自分の半生を皮肉るかのようなそのシーンが強烈に印象に残っています。
ホーム・アローンのあの可愛い子役が、こんな風になってしまい、あたかも親の気持ちになって嘆いてしまいそうですが、彼自身すごく楽しそうに演じています。
まさに彼が復帰するべくして復帰した映画だと思いました。

しかし、そんな彼らしく去年2012年には、激ヤセ騒動から、重度のドラッグ中毒であり余命半年と報じられ話題となりました。

そして、その彼が去年結成したといわれているバンドの名前は『The Pizza Underground』。
 
pizzaunderground
 
アーティスト写真もそれ風でかっこいい。ちなみに左上がマコーレー・カルキン。
 

 
いろいろあった彼ですが楽しそうで何より。しかし、まだ33歳ですからこれからの活躍も楽しみです。

高村光太郎全集全22冊買い取りします。

日曜日, 12月 15th, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの小笠原です。現在当店では、高村光太郎全集 全22冊を積極的に買取しています。

ちょっと意外な事実ですが、高村光太郎氏の本業は文筆家ではありません。彼の本業は彫刻家・画家でした。しかし、現代の日本人には、彼は偉大な詩人としてしられています。それくらい彼の作品には、読み手を引きつける力があります。

明治時代から戦後の高度経済成長の入り口あたりまで、激動の時代を生きた高村氏。そんな彼のありとあらゆる作品をまとめたのが、高村光太郎全集です。

高村光太郎全集 全22冊はその名の通り22冊から成り立っています。彼の詩の世界は独特であり、読んでいると複雑な時代を生きた苦悩が見えてきます。

全集は最新の研究に基づいた詳細な解題入りなので、初めて高村氏の作品を本格的に読むという場合でも、安心して読み進めることができます。

文学的価値が大変高い作品のため、当店でも品不足が続いています。本作品をお持ちの方がいましたら、どうぞお持込みください。

ニューグローヴ世界音楽大辞典を買取します。

金曜日, 12月 13th, 2013 | Permalink


エーブックスタッフの小笠原です。現在当店では、ニューグローヴ 世界音楽大辞典を積極的に買取しています。

音楽というものは、多くの人間にとって親しい存在です。ある時には我々を勇気づけ、またある時には我々を励ましてくれる。音楽はそんな頼れる友人のような存在です。

本書は21巻からなる、音楽および音楽家に関する世界最大規模の百科事典です。音楽用語の語源や作曲家の歴史など、幅広い知識が集約されており、音楽を志す人にとっては必携の一冊と言えるでしょう。

音楽に関する百科事典は数多くあれど、ここまで詳細にデータがまとめられている百科事典は類を見ません。データ量の豊富さはもちろん、データの見やすさという点でもずば抜けています。

本書は現在はオンラインでも見られるようですが、やはり音楽を志すものならば実際の本で手元に置いておきたいところ。当店にもこの一冊を求めて来訪される方がたくさんいらっしゃいます。

本書をお持ちの方がいましたら、どうぞ当店へお持込ください。正確な査定をいたします。

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