音楽をやる為に生まれてきたような男、プリンス!


アメリカのアーティスト、プリンスがニューアルバムを発売するようです。
『Art Official Age』と名付けられたこのアルバムは海外では9/30、日本では10/1に発売する予定です。
また同日、彼がバックアップする三人組女性バンド『3rd Eye Girls』とのアルバム『PLECTRUMELECTRUM』が『Prince & 3RDEYEGIRLS』名義で発売されます。

僕がプリンスと初めて出会ったのはたぶん中学校の頃です。
元々父親が好きで家にCDがあり、音楽に目覚め始めていた僕はそのアルバムに興味を示しました。
数あるCDの中で何故プリンスに反応したのか?
それはまず彼のルックスです。
僕は『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画が大好きで、プリンスはまるでそのジョジョのキャラクターみたいだったからです。
それもそのはず、ジョジョの作者荒木飛呂彦はプリンスの大ファンで、ジョジョのキャラクターにはプリンスに顔が似たキャラクターや、プリンスをモデルとした衣装が登場したりします。
しかし、その当時、僕はプリンスの音楽の良さがあまり分かりませんでした。
僕はクイーンやエアロスミスなどポップな側面を持ったハードロックが好きでした。
プリンスの音楽はR&Bやファンクを元にしたブラックミュージックです。
クイーンのフレディ・マーキュリー好きの少年がプリンスに反応するポイントと言えば、その現実離れした世界観と、唯一無二のボーカル、そしてカリスマ性でした。
僕はプリンスが好きでしたが、プリンスの音楽はそんなに好きではないという、よく分からない状態でした。
しかし、ある時、プリンスの『My Name Is Prince』という曲を聞き、僕は衝撃を受けました。

「My name is Prince!!!」と叫び続けるその曲は最高にカッコよく、それはおそらく僕が生まれて初めて体感したダンスミュージックだったと思います。
ずっと同じリズムが反復しているだけなのに、どうしてこんなにカッコいいんだろう?
今までメロディがドラマチックに展開する音楽が好きだった僕はそれが不思議で仕方がありませんでした。
それがダンスミュージックであり、グルーブなのだと分かったのは大人になってからです。
 
それにしても彼のボーカルは素晴らしいです。
バラードを歌わせたら普通に上手いのですが、僕が好きなのは彼のラップと、それこそMy Name Is Princeのような叫ぶように歌うボーカルです。
R&Bを通っていない僕は彼のバラードよりも、ちょっと気でも狂ったような奇声を発したり、かと思えばクールに流暢なラップを披露するのが好きなのです。

そして、彼の魅力といえば、そのセクシーさです。
いやセクシーというと聞こえが良すぎますね。
もっと妖しくて汚らわしくてイヤらしい「下品」という言葉がピッタリな、その最低な下品さが最高なのです。
このミュージックビデオはそんな彼の最低な世界観が満載です。

僕は彼のキャリアの中でも特に『Prince & The New Power Generation』という名義だった頃が一番妖しげで好きです。
 
プリンスはその奇抜なルックスやエキセントリックなキャラクターだったり、すごいダンスパフォーマンスをしたり、映画を撮ったり、俳優をやったりなどと、様々な面があります。そういったことからか、純粋にミュージシャンとしてはあまり評価されていない気がします。
現に彼はアメリカの音楽誌Rolling Stoneが発表した「史上最も過小評価されているギタリスト」ランキングで見事1位に輝いております。
彼のギターの腕前は、あの三大ギタリストの一人ジェフ・ベックも絶賛するほど。
 

 
プリンスの新アルバム『Art Official Age』のトレイラーを見てみて思ったのは「プリンス、やっぱスゲーな」という素直な感動でした。
プリンスの昔の曲を久々に聞いて「プリンス、やっぱスゲーな」と思うのとは違います。プリンスの最新の曲を聞いても「プリンス、やっぱスゲーな」と思えるのです。
『Art Official Age』、楽しみです。

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