公開当時から見たかった「ヘルタースケルター」をようやく見ることができました。
私はカメラマン蜷川実花の色彩感覚の虜です。
新潮社の月刊写真集シリーズで何度か登場。かなり実験的な写真撮影を展開しています。
個展も見に行きましたが、普段はそんなことしないのに図録や特集された美術手帖などを衝動買い。
赤、青、黄色など原色いっぱいの背景、服の中に人物は、着飾り過ぎて逆に「素」がグロテスクなまでに突出しているような感じがし、ある意味、アラーキーのイヤな瞬間を撮るのと似ているものを感じたりします。
さて、そんな蜷川実花の色彩感覚が一番生きるのは映画かもしれません。
デビュー作「さくらん」では、花魁の豪華絢爛な世界が見事でした。
金魚鉢などの小物使いもすごくて、何度か見返したものです。
今回の「ヘルタースケルター」で感心したのは色彩だけでなく、日本映画では観たことがないような編集、テンポ。
主人公リリコの栄光と破滅の脳みその中が再現されているようで、繊細な人は映画を観ていて、気分が悪くなるかもしれないぐらいです。
カメラマンだけに記者会見でカメラマンたちからフラッシュが一斉にたかれる様がなんとも素晴らしい映像でした。
あまり世間の評判はよくないようですが、私は名作だと思いました。
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