荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟


エーブックスタッフの水野です。
 
『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦の著書である、
『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』という本を読みました。
 
eiganookite
 
普段僕はあまり小説やエッセイなどの活字本を読まないので、一冊読みきるのはかなり久々でした。
漫画の連載を抱えている彼ですが一体いつの間に書いたのかよく分かりませんが、この本では主にサスペンス映画についての評論が書いてあります。
彼の漫画であるジョジョには、洋楽アーティスト同様、洋画からも様々なオマージュが登場します。
あるシーンではスティーブン・スピルバーグ監督の初期の作品『激突!』がそのままバトルシーンとして描かれていたり、ホラー映画『チャイルド・プレイ』のチャッキーのような呪いの人形の敵や、主人公が敵の攻撃でクリストファー・ノーラン監督の『メメント』と同じような状況に陥ったり、よくパクリとか言われたりしていますが、この本を読むと、
その作品たちに対しい彼がいかに敬意を持っているかというのが熱いほどに伝わってきます。
現在彼は『ジョジョリオン』を執筆中ですが、前シリーズの『STEEL BALL RUN』では特に映画的な描写や表現が多く、個人的には大好きなジョジョシリーズの一つです。
 
この本の中に「名作の条件とは『男が泣けること』」 という言葉があるのですが、
僕はそのことに対しすごく共感を得ました。
僕は、映画でも何でも“グッとくるツボ”があり、それを上手く言葉で表現できなかったのですが、それがまさに「男が泣けること」だったので、読んでいてとても面白かったです。
なんというか女性には分からないといったら御幣があるかもしれないですが、
たとえば、何かの選択を迫られたとき、男は損得の関係なしに(むしろ損なのかもしれないが)、あえて困難な道を突き進むことがある・・・僕はこれが男が泣ける瞬間だと思いました。
なんというのでしょうか、「いや~絶対そっち行っちゃヤバイよ、こっち行けばとりあえず助かるのに、うわ~・・・」みたいな展開があったとします。
そこで男は、あえて行くのです。
その選択をしてしまえば、自分が酷い目にあったり、死んでしまったり、また何かを失ったり、するかもしれない。
しかし、男が、男の中で完璧に”納得できる答え”を得るためには、すべてを覚悟し行かなくてはいけない・・・というのがグッとくるのです。女の人だとおそらく「え?なんで行くの?絶対やばいのに?」と理解を示してくれなかったりしそうですが、男はこの選択に涙を流し、賛同するのです。
「それでこそ男だ」と。たとえ死んでしまったとしても見ているこっちは勝利にも似た感動を覚えるのです。
 
ほとんどこの本で書かれていることの受け売りみたいな文になってしまいましたが、
本当に「そうそう、こういうことなんだよ~!」と鳥肌立たせながら読みました。
 
 
この本を読んでいて、驚いたのは彼が意外と文章を書くのが上手い、ということ。
前著である『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』も勿論面白かったのですが、今回の方がより作品に対する熱意が伝わってきて、おかげで見てみたい映画がむちゃくちゃ増えてしまいました。
 
何か映画みたいけど、なんか面白い映画ないかな~と思っている人がいましたら、
是非読んでみたらいいかもしれません。

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