エーブックスタッフの水野です。
8/16,8/17と夏フェスのサマーソニック2014が開催されておりました。
僕の友人も何人か行っていたみたいです。
今年の目玉は一体誰だったのでしょうか。
Arctic Monkeys、Robert Plant、Megadeth、Queen+Adam Lambert、Avril Lavigne、Richie Sambora、Kasavian、Pixies、KRAFTWERK・・・などでしょうか。
僕が驚いたのはロバート・プラントが来日すること。
ロバート・プラントは、レッド・ツェッペリンのボーカリストです。
レッド・ツェッペリンは、ハードロックのみならずロックを代表するバンドの一つです。
言ってみれば伝説的なシンガーなのです。
彼はレッド・ツェッペリンでデビューした頃、そのあまりにも特徴的なボーカルスタイルに、誰もが驚かされたといわれています。
シャウトです。
シャウトとはそれまでもあったことでしょう。
それは盛り上がった時などに部分的に(効果的に)使う一つのテクニックです。
しかし、彼の場合は違いました。
彼は素のボーカルが既にシャウトなのです。
というよりシャウトしているような声質なのかもしれません。
のっけからシャウト、ずっとシャウトで、終わりもシャウト。
シャウト自体が彼のボーカルスタイルなのです。
そのハイトーンボイスはハードロック、ヘヴィメタルの先駆けです。
勿論、シャウトだけが彼の魅力ではありません。
シャウト以外の部分は、セクシーな感じで女性と聞き間違うような美声です。
そして何より、ルックスが最強にカッコいい。
ハードロックシンガーを想像してください。そう、それがロバート・プラントです。
では、次にロックミュージシャンを想像してください。
そう!今、頭に浮かんだのがロバート・プラントなのです。
今でこそ激太りしてしまいましたが、当時の彼はロック界でも五本の指に入るほどの男前でしょう。
50年近くあるロックの歴史の中の、数え切れないロックミュージシャンの中での、五本の指です。
肩まで伸びたブロンドのパーマ。
男らしい高く大きな鼻に、唇の薄い今で言うアヒル口。
凛々しい眉毛に、大きくいやらしく垂れた目。
そして岩のように突き抜けた顎。
筋肉質な体格に、胸毛をアピールするかのようにボタンを開け放った柄シャツ。
人間というよりライオン。最高にロック。
ロバート・プラントこそがロック・ミュージシャンの鏡だと言えるでしょう。
イギリスのロック雑誌(何の雑誌かは忘れました)で、理想のボーカリスト、理想のギタリスト、理想のベーシスト、理想のドラマーを投票してランキングを作るという企画がありました。
様々なミュージシャンの名前が出てくる中、どの部門も上位は全員レッド・ツェッペリンのメンバーだったそうです。
そう、みんなが妄想する理想のバンドは既にこの世に存在しており、それは、レッド・ツェッペリンだったのです。
リーダーであり世界三大ギタリストの一人と言われているジミー・ペイジは、決して卓越したテクニックの持ち主ではありません。
彼の良さは、その独創的なギターリフです。
ジミー・ペイジ的としか言いようがなく、他の言葉では形容することの出来ない、ヘンテコでヘヴィで奇妙で美しく、そしてカッコいいギターです。
ジョンジーことジョン・ポール・ジョーンズのベースは僕はあまり詳しくは無いですが、まさに影の功労者。
真似できないテクニックに抜群のリズム感の持ち主。そのイメージもクールです。
彼はもともと人前で何かをするということは苦手でステージでもあえてスポットライトの外で演奏していたそうです。
そして、ボンゾことジョン・ボーナムのドラムは最高です。
何と言うか独特なのです。最強のパワー。ドコドコ言ってるバスドラ。
彼のドラムはまるでゴジラです。押し寄せてくる圧倒的なパワーが半端ないのです。
そして何より抜群のタイム感、リズム感で入ってくるフィルイン。
僕はドラムのフィルインが大好きです。
ドラムのフィルインこそが曲を盛り上げるといっても過言ではない、そう思ったりします。
中でも彼のフィルインは最高なのです。
ツェッペリンの面白いところは、ツェッペリン好きな人の中でも、ツェッペリンのベストアルバムを聞くとみんな意見がバラバラになるところです。
僕はフィジカル・グラフィティです。フィジカル・グラフィティは二枚組みアルバムです。
ディスク1は、ハードロック全開のいかにもジミー・ペイジ!って感じのフレーズで溢れておりヘヴィな印象。
ディスク2は、カントリー調の曲やバラードが多く、明るくて聞きやすいです。
僕は特に、ディスク1が最高に好きです。捨て曲が無いのは勿論全部が全部名曲。
しかし、このアルバムのベストソングはディスク2のThe Wanton Songです。
そして、ツェッペリンのベストソングは・・・なんでしょう・・・
ジミー・ペイジのギターで言うとBlack Dogか、ジョンジーのベースで言うとImmigrant Songか、ボンゾのドラムで言うとKashmirか、そしてロバート・プラントのボーカルで言うとMisty Mountain Hopか。
選べません・・・Led Zeppelinはそれほど名曲ぞろいであり、いろいろな魅力があるのです。