日本と海外での、人気があるゲームの違い。


エーブックスタッフの水野です。
 
1995年にスーパーファミコンで発売されたロールプレイングゲーム
『クロノ・トリガー』の曲を、メタル・アレンジでカヴァーした、
メドレー曲がYouTubeで話題になっているそうです。

PVも作られており、よくあるようなファンメイド動画とは違い、
映像もクリアで凝っており、クオリティが高いです。
製作したのは、アメリカのユタ州を拠点に活動するWarialaskyというミュージシャンのようで、他にも『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』のメタル・アレンジ・メドレーなども公開されております。
また、スター・ウォーズのパロディである『フォン・ウォーズ(Apple VS Android)』や、
『ポケモン風グランドセフトオート』『ゾンビとスポンジ・ボブ笑い』などの、
ビデオ・ゲームや映画のパロディを中心とした、
ハイクオリティだがB級感満載YouTubeコンテンツをクリエイトしているようです。
 

 
こちらは上記のスーパーマリオのメタル・アレンジ。
音楽は勿論のこと、映像もかなり凝っているのが分かります。
無駄にアクションがすごいのです。
こういうバカらしい(良い意味で)ことをこれだけ作り込めるのは、
何だかアメリカだな~ってと思ってしまいます。
「面白いものを作ろう!」っていう姿勢がひしひしと伝わってきます。
 
他のアメリカのYouTubeコンテンツクリエイターの動画を見ていて思ったのが、
海外では、任天堂のゲームが人気だということ。
任天堂のゲームは今も昔も変わらず、触っていて楽しいと感じるゲームが多い気がします。
『スーパー・マリオ』シリーズの反射神経をいかしたアクションや、
『ゼルダの伝説』シリーズの謎を解いて探索するアドベンチャー、
『ポケット・モンスター』シリーズのモンスターを集めて育成するコレクション要素、
『MOTHER』シリーズの心の中を旅するような冒険心・・・
などなど、”あくまでゲーム”といったようなゲームという媒体でしかなり得ないゲームを展開しているイメージです。
 
日本ではどちらかというと、キャラクターを推したような作品が人気のように感じます。
ハイクオリティなムービーだったり、壮大な世界観のシナリオだったり、映画的な演出とタッチだったり・・・そういう技術も全てキャラクターを描く手段のように感じられます。
そういう手法は結果的に、単なるゲーム(遊び)ではなく、ゲームという媒体で展開できる新しい別の世界を作ろうとしているのだと思います。
それが国民性なのかは分からないですが、
日本は、漫画・アニメなどが娯楽だけではなく一つの文化となるほどの影響力を持つことから、そういう方向に進むのは、自然なことだとは思います。
一概に国民性というと、こじ付けのように感じますし、
その時に流行っていたものだったり、逆にそこになかった文化だったり、いろいろな時代背景が大いにあると思います。
 
アメリカでは”遊ぶ”ことを目的としたゲーム、
日本では”読む”ことを目的としたゲームが、人気なのかと思います。
 
一方、ヨーロッパのフランスで人気のゲームは『FINAL FANTASY』シリーズをはじめとするRPGのようです。
「アメリカはスーパー・マリオ」、「フランスはファイナル・ファンタジー」というと、何だかイメージがしっくり来すぎるような気がしますが、その理由はフランスでは元々RPGというジャンルのゲームが無く、日本から輸出された『FINAL FANTASY VII』(1997)によって人気に火がついたといわれています。
フランスではゲームの他にも、日本の漫画やアニメも人気のようです。
また、日本製サブカルチャーファンの欧米人の中には、日本の歴史に興味を持っている人も多いそうです。
日本から見て、中世の西洋の風景がファンタジーに感じられるように、
欧米の人には、侍や忍者や芸者などが登場する日本の歴史がファンタジーに感じられるのでしょう。

今回は主にゲームのことでしたが、
こういう日本製の作品の、海外からの評価って何だか面白いなと思いました。
 

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