エーブックスタッフの水野です。
先日、僕のやっているバンドのプチツアーで、神戸と福岡に行ってきました。
神戸には以前にも行ったことがあったのですが福岡は初。初九州でした。
車で行ったのですがとてつもなく遠かったです。地図を見れば遠いのは一目瞭然なのですがナメてました・・・
しかも、個人的にお金が全然無くて、食費を削りながらのなかなか過酷なツアーでした。
その道中のサービスエリアで『ゲゲゲの鬼太郎・梨キャラメル』というものが売っていて買いました。
そういえば、作者の水木しげるは鳥取出身。鳥取は通ってないのですが、近場ということで売っていたみたいです。
僕は小さい頃からゲゲゲの鬼太郎が大好きでした。
確か平日の16:30くらいからアニメの再放送がやっていたのですが、ちょっと怖くてビクビクしながら見ていた記憶があります。
それから何年か経ち、高校くらいの頃に漫画を買い集めだしました。
あの緻密な劇画背景にあのすっとんきょうなキャラクターが猫背で佇んでいる感じが良いんです。
あとキャラが走ったり敵の妖怪に攻撃したりするポーズが何か変だったり、台詞の言い回しがシュールだったり、すごく面白いです。
その中でも『墓場鬼太郎』というゲゲゲの鬼太郎以前のシリーズにすごくハマりました。
ゲゲゲの鬼太郎の前身となった漫画です。
墓場鬼太郎は、悪い妖怪を懲らしめる正義のヒーロー鬼太郎の姿とは、全く異なります。
人間の心の隙をついて地獄に陥れる不気味で最低な悪童です。
話のあらすじとしては、
幽霊族は絶滅の危機で最後の生き残りの夫婦も困窮に喘いで瀕死寸前。生まれたての赤ん坊(鬼太郎)を養っていくことが出来ず、偶然近くに引っ越してきた水木という独身サラリーマンに鬼太郎を預け、死んでしまいます。
そこから水木が幽霊の子ども鬼太郎を育てるのだが・・・というものです。
その鬼太郎の父親が始めて登場するシーンも結構ショッキングでした。鬼太郎の父親といえば、目玉親父。
しかしこの墓場鬼太郎ではミイラ男のように包帯ぐるぐる巻きの骸骨です。
死ぬ時に、鬼太郎の行く末が心配で、最後の力で目玉に憑依したのが目玉親父なのです。
鬼太郎の目玉ではないのに驚きました。
猫娘のモデルとなった寝子さんというキャラクターも登場します。ゲゲゲシリーズの猫娘とは全然違い、クラスのマドンナの美少女で、狼男的な切ない感じです。
ねずみ男も登場します。ゲゲゲシリーズでは、ねずみ男が問題を起こし、その後始末をする鬼太郎・・・という関係でしたが、墓場シリーズでは鬼太郎のライバル。
どっちが人間社会に順応できるか競い合っています。
鬼太郎は片目が潰れていて、ゲゲゲでは髪の毛で隠しているのですが、墓場ではお岩さん風にリアルに潰れています。
話も、最初はオーメンっぽい感じの不気味なホラーですが、段々と妖怪(幽霊)が人間社会に溶け込み生きていくことの辛さとかの話になってきて面白いです。
お金が無さ過ぎて「ピース(タバコ)も買えねえ」とぼやく小学生鬼太郎が笑えます。
話が進むにつれ、妖怪とのバトルもありますが、その発端は鬼太郎。
金欲しさに神の祟りに触れ、それと戦うというような感じ。
とにかく鬼太郎がゲスいんです。ダークヒーローなんて言葉は勿体無いです。人が苦しむ姿を見て薄ら笑いを浮かべる小学生です。
話も面白いのですが、作画もすごいのです。
コントラストが極端に強いキアロスクーロな劇画タッチ。
見るからに不気味な地獄の風景など、絵を見ているだけでも面白いです。
たしか二、三年前くらいに深夜アニメでやっていまして、素晴らしい出来でした。
作画もおどろおどろしい感じ出ていましたし、声優も初代のメンバーが再集結していて良かったです。
オープニングは電気グルーヴが担当していて最高でした。
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