利殖術としての古書!週刊読売72年12/2号特集


仕入れた雑誌を整理していたところ、週刊読売の昭和47年、西暦にしますと1972年の12月2日号に、こんな記事を見つけました。
ちょうど40年前の雑誌ということになりますね。

ワイド特集趣味を生かす利殖術として4つ紹介。その内のひとつが「古書ブームあなたの本ダナを再点検しよう」。
記事を読んでいきますと、当時の古本屋やお客さんの様子が見え、おもしろいです。


【抜粋】
史上最大の古書即売展ブームだそうである。東京だけで十月には11回もの古書店があり。そのいずれもが大盛況であった。
東京神田の年に一度の「古本青空市」は、今年も文字通り押すな押すなの大混雑だったが、売れた本は小説がトップ、金額からいうと美術書が他を圧倒していた。
客は80%が学生。3,4年前、学生運動もっとも華やかな時、学生は本を読まなかったのか、古本市にも姿が少なかった。ところがここへきて、またドンと増えた。しかし、学生はあまり値のはる本には手を出さない。いや、出ない。

美術書は、いうまでもなくよく売れる。「世界の文化史跡」「世界の美術館」といったたぐいのもの、ワイドカラーの入った美術の本は、黙っていても、買ったときよりもかなり高価な値がついている。全集ならばなおさらである。

もしあなたが本を投資の対象にしたいなら、いまここに挙げたような本を片っ端から買っていけばいいのである。しかも価額の高いものほど効果はある。

これを読むと、古書の値打ちはあがり続けているような印象を持ちますし、実際そうだったのでしょう。
それは日本社会全体がそうだったからかもしれません。
今は、残念ながら、全体、古書相場平均みたいものがあるとしたら下がり続けている一方です。
もちろん、中にはプレミアムになるものもありますが、その数よりも以前プレミアムだったものが今は超安値で取引されているようものが沢山あります。
ですので、もし蔵書の整理や処分を考えていらっしゃるとしたら、早めに決断して頂くことをおすすめします。

買取する古本屋エーブックは今日も元気に出張買取中です。

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