エーブックスタッフの小笠原です。現在当店では、ラリークラーク写真集を積極的に買取中です。
ラリークラークの反省は波瀾万丈に満ちたものでした。子供のころは母親の仕事を手伝う孝行息子だったようですが、思春期を迎えるとアンフェタミン(覚せい剤の一種)を友人と打つようになり、さらにはその様子を写真に収めるようになったそうです。
そのためか、彼の写真集には薬物、未成年の性行為、暴力などといった社会のアンダーグラウンドに迫るものが多いようです。「ラリークラーク写真集」の表紙も注射器を持った上半身裸の男性が飾っており、中身の写真も反社会的と言われても仕方のないような作品で埋まっています。
戦後アメリカの闇の部分について深く鋭く切り込んだ一冊であり、写真集としてはもちろん、近代・現代詩の資料としても高い評価を得ているこの一冊。
現在はその高い需要に供給が追い付いておらず、大変困っております。もしご自宅にこの一冊を眠らせている方がいらっしゃいましたら、どうぞ当店にお持込みください。