ファンの数だけ敵もいる・・・松本人志という男


エーブックスタッフの水野です。

少し前の話題になりますが、テレビ番組『笑っていいとも』が最終回を迎え、
その日の夜に生放送された『感謝の超特大号』では、
タモリ、明石家さんま二人によるフリートークの最中に、
ダウンタウンとウッチャンナンチャンが乱入するという一幕がありました。
そこに、とんねるず、ナインティナイン、爆笑問題が立て続けに登場し話題となりました。
 
特にダウンタウンととんねるずは長年、不仲説が囁かれており、
その共演は何十年ぶりのものとなりました。
ダウンタウンの松本人志は以前ラジオで、とんねるずとは特に何かあったわけではなく、
ただ、西のダウンタウン、東のとんねるず、とメディアがライバル扱いし、
その関係性が一人歩きし、ずっと共演が無いまま今に至っただけと言っていました。

今回の共演に対して松本人志は、
「みんな楽しんでもらえたみたいなので、良かったなと思ってるんですけどね。ああいうのをみんな待っていたのかな。ピリピリした、ハラハラするドキドキ感覚みたいなものを」と語っているようです。

松本人志は、長年テレビのバラエティというものに対して疑問を持ち続けているお笑い芸人です。
『ごっつええ感じ』の最終回が有名ですが、彼は「テレビは薬にも毒にもならないようなものになっていっている」「今のバラエティは(視聴者に悪影響が無いから)クイズ番組しかない」などテレビ業界への不満が多く、彼が映画の製作に着手したのも表現の媒体をテレビから映画に移そうと思ったかららしいです。
また、デビュー当時の漫才を見た横山やすしが「(漫才じゃなくて)ただのチンピラの立ち話」と叱責したというエピソードもあり、彼は既存のものではなく人々が見たことも聞いたことも無いようなものを作りたいという姿勢をもった人です。
 
僕は小さい頃から『ごっつええ感じ』を見て、この人は最高に面白いな、と思っていました。
今でも勿論そう思います。彼の口から出る言葉が一つ一つが面白いのです。
トークや漫才も面白くて好きなのですが、特に彼の作るコントは、
くだらないけど奇妙な設定、シュールともちょっと違う絶妙な空気感、そして全面的に漂う哀愁・・・そういったものが感じられすごく好きです。
 
特に彼がビデオで発売した『ビジュアルバム』というコント集がすごく好きです。
ここには彼の新しいものを作ろうというスタンスが大きく表れており面白いです。
ちなみに僕は、その中でも『マイクロフィルム』というコントが一番好きです。
 
 
また、彼の笑いには、相方の浜田雅功もそうですが、
放送作家の高須光聖の存在も大きいと思います。
彼はダウンタウンとは小学生からの仲で、ダウンタウンの番組をいくつか書いています。
『ごっつええ感じ』もそうでしたが、現在でも放送されている『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』でも彼の存在感が際立っています。
おそらく子どもの頃から一緒に笑いあっていた仲なので、ダウンタウンの笑いを最大限に引き出せるのだと思います。
特に松本人志と高須光聖のラジオ番組『放送室』は彼らの幼少時代の話があったり、彼ら二人にしか分からないような笑いなどは多いものの、とても面白かったです。
この高須光聖のトークはどこかお笑い芸人のトークとは少し違い、
(勿論いい意味で)面白い親戚のおじさん的な感じで僕はすごくハマりました。
特に笑わそうとするスタンスではなく、どちらかというと聞き手側なのですが、自身がむちゃくちゃ笑ったことを話すだけという感じがすごく面白かったです。
僕は松本人志もそうですが、この高須光聖という男の笑いも好きなんだなと思いました。
またいつか復活してほしいです。
 
松本人志は、どちらかというと頭が固く、発言も過激で、
ファンの数だけ敵もいる、というイメージの人です。
昔から今でも問題視されている彼ですが、特に最近では、
(それが面白いのかどうかはよく分かりませんが)笑い以外のことをお笑いで表現しようとしている姿勢がすごく感じられます。
しかし、いつでも彼の発言一つ一つには声を出して笑ってしまうのはやっぱり、彼の笑いが好きなのかなぁと思います。
 

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