ニコ生全101話一挙放送!『スラムダンク』


エーブックスタッフの水野です。
8/9~8/16まで、ニコニコ生放送(通称ニコ生)にてTVアニメ『スラムダンク』の全101話が一挙放送されます。
 

 
僕がスラムダンクと出会ったのは、たしか中学の頃。
その頃は既に漫画は完結しており、僕が見たのはテレビアニメ。
 
もちろんその前から存在は知っており、幼稚園くらいの頃、テレビアニメでやっていた記憶はあります。
たしかその頃、(そんなに好きでもないのに)スラムダンクのガチャガチャをやって、流川が欲しかったのに晴子さんが出て、親にせびってもう一回やったらまた晴子さんが出た記憶があります。
 
それはどうでもいいんですが、僕は中学の夏休みに、朝10時くらいからやっていたアニメの再放送をたまたま見て、不覚にも泣いてしまった記憶があります。
三井らヤンキー軍団がバスケ部を襲撃する話です。
三井に平手打ちされた木暮(メガネ君)が静かに言い放った「大人になれよ、三井」で込み上げてきて、さらにあの有名な台詞「安西先生、バスケがしたいです」泣いてしまいました。
スラムダンクって有名だし人気がある漫画だけど、やっぱり有名なだけあって面白いんだな~と思いました。
 
 
それから少し経ち、たしか大学の頃に漫画を読破しました。
僕は学生時代からスポーツをしてこなかったので、バスケ漫画のスラムダンクには特に興味を持ちませんでした。
今でもそうですが、バトル漫画やバイオレンス系の漫画が好きで、そんな健康的なスポーツ漫画には見向きもしなかったのです。
しかし、バガボンドが好きだった僕は、井上雄彦が魅力的なキャラクターを生み出すことが出来、胸が熱くなるストーリーを練ることが出来る天才的な漫画家だということは分かっていました。
それで、彼の代表作であるスラムダンクを読んでみようと思い、読んでみたのです。
 
読み始めてからはもうほんとに速かったです。
どんどん続きが読みたくなる。一気に読んでしまい、何回も読みました。
話もキャラクターもシンプルで読みやすい。
スラムダンクは中盤から終盤になるにつれ、キャラクターの心理描写が細かくなっていき、その分魅力が存分に引き出されています。
この漫画を読んだ人にはそれぞれ、好きなキャラクターが一人いるはずです。
しかも、その意見はけっこう割れるでしょう。
女性はやはり三井と流川、あとは仙道、藤真あたりに人気が集中するでしょうけど。
 
 
僕は南が一番好きです。
南は大阪代表の豊玉高校のキャプテンです。
彼はもともと冷静だが粗いプレーが多く、ディフェンスを突破する際に、威嚇として肘を振り回したり危険なプレーが多かった。
(物語の)前年、翔陽高校との戦いの際、キャプテン藤真に対して威嚇として振り回した肘が、何と彼に直撃してしまい、それ以来『エースキラー』という異名を付けられます。
そのお陰か、チームは逆転勝ちを収めます。
しかし、相手をビビらす為にやった威嚇にビビらず正々堂々とディフェンスをした藤真に対し抱く罪悪感と、そのお陰で逆転勝ちできたという自己の正当化の間に、彼の心は揺れ動きます。
それから一年後、湘北戦。
流川へ放った威嚇に、流川は藤真と同様にそれを避けませんでした。
南の肘は流川の目に直撃し、流川は試合続行不可能とされ退場します。
豊玉チームとしてはエースの流川を戦力外に追いやったことにより有利になります。
しかし、南は動揺を隠せません。
そうこうしていると何と、ケガの応急手当をした流川が早々とコートに戻ってきます。
片目の視界が遮られた状態では遠近感がつかめません。そんな状態でシュートを入れることは困難です。
しかし、流川はフリースローで、何と、目を瞑って打ったのです。
「何百本も打ってきたシュートだ。体が覚えてらっ」
「いつものフリースローの感覚を体が覚えているはずだ・・・体の感覚を信じろ」
そして、キレイなシュートを決めるのです。
その後も活躍する流川を見て、南は完全に罪悪感に押し潰され、全く調子が出なくなります。エースの不調に伴い、チームも失速。
南のメンタルは完全に潰れてしまいます。
完全にブチギレてしまった南は、流川に飛び掛ります。
自分が負傷を負い倒れます。
この流川への突撃シーンから回想シーンへの流れが最高で、彼がバスケを思う純粋な気持ちを持っているが故に、「どうしてこうなってしまったんだ?」という彼の後悔というか罪悪感が感じられ、涙が出てくるのです。
恩師に手当てされ目を覚ました彼は、自分たちがバスケにかける強い想いを思い出すのです。
その後は正々堂々とプレーし、チームの失速を取り戻そうと奮闘するのです。
 
 
僕は南が好きですが、豊玉高校のチーム自体が好きです。
彼らは大阪のチンピラのように柄が悪いです。
試合前、新幹線の中で、初戦で戦う湘北と出くわした際も、ケンカを売ります。
試合中もラフプレーの連続。背の低い宮城に「小さすぎて見えんかったわ~」と挑発し、シュートを決めると「ボンッ!」とラッパーばりに威嚇します。
 
そんな柄の悪い彼らには憧れているバスケがあります。
それは『ラン&ガン』、とにかく走って打つ!攻めて攻めて攻めまくるというスタイルです。
南とその幼馴染である岸本実理(こいつも性格最悪だけど本当にカッコいいヤツなんだ)は、かつて自分たちが子どもの頃にバスケを見て憧れたように、子どもたちから憧れるようなバスケをしたいと強く思います。
それには、カッコいいプレーをしなくてはいけない。
子どもが見て憧れるカッコいいバスケ、それが『ラン&ガン』なのです。
本当に本当にバスケが好きで、バスケに感謝していて、それを次の世代にも伝えたい・・・というその強い想いが最高に熱くて泣けるのです。
おそらく、スラムダンクの中で、一番バスケへの憧れと愛が強く表現されていたチームだと思います。
 
僕はこの漫画を読んで、何かスポーツ・・・いや、バスケをやっていれば良かった・・・と思わず思ってしまいました。
 
 
少々長くなってしまいました。
久しぶりにアニメも見たいので、ニコ生見てみようかな。
しかし、アニメ版には僕が好きな南は出てこない・・・
それにしてもエンディング曲の『世界が終わるまでは・・・』は名曲です。
 

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