エーブックスタッフの水野です。
先日、以前ブログで紹介しましたバンド、ドレスコーズのライブを見てきました。
栄のクラブクアトロという名古屋では大きい方のライブハウスだったのですが、会場は満員でした。
お客さんの年齢層は毛皮のマリーズの頃より高めのように感じられたのですが、気になったのは圧倒的に女の子の数が少ないということです。毛皮のマリーズの頃は半分くらいが女の子で、女子高生も結構いた気がしたのですが、女子高生の姿はほとんど無かったです。
その代わりにおじさんもちらほら。
それほどドレスコーズは渋い印象だったようです。
開演時刻を過ぎたところで、ベルベット・アンダーグラウンドの『オール・トゥモローズ・パーティーズ』がSEで流れ出す。
なるほど、たしかにドレスコーズにはこういう雰囲気がある。
毛皮のマリーズの頃はエディット・ピアフの『愛の讃歌』でピッタリだったが、ドレスコーズには『オール・トゥモローズ・パーティーズ』がピッタリでした。
しかし、開演前のBGMが、昔はガレージパンクだったり、ビートルズだったりと、60年代のイメージが強かったのですが、今はスミスとかブロンディとかそういった80年代の雰囲気で、明らかに昔とは違う雰囲気でそれも良かったです。
そして、ボーカル以外のメンバーが登場し、ギターのフィードバックが響き渡り、激しいノイズから始まる。そしてボーカルが登場する。暗いマフラーで鼻と口を覆い隠し、首周りが伸びに伸びたボロボロのTシャツを着た、ガリガリの大男は、例えるなら海賊でした。
しかし、大手メジャーの日本コロムビア所属のバンドとはとても思えない。
毛皮のマリーズの頃はピョンピョンはねていたお客さんも結構大人しく聞いている。
MCも、マリーズ時代は「僕らが未来を切り開くんだ!」といったポジティブな感じだったですが、少しナメ腐ったような態度でクールになっていました。
そしてアルバムの曲だけではなく、新曲も披露。新曲やります、と言ってまたマリーズみたいな軽快なロックンロールをやられたらどうしようと思ったが、なんだかストーンズのマザーズ・リトル・ヘルパーを髣髴とさせる陰鬱な曲で、最高でした。この新曲が一番かっこいいんじゃないかと思ったくらいに良かった。
他にも計三曲くらい新曲をやっていたと思います。
しかし、トラッシュやロリータなどの比較的アップテンポなシングル曲の時にだけ、人差し指を天に上げてノリノリになるお客さんはもう少し踊り方を覚えてほしい。
とにかくマリーズとは全く別物のライブを見ることが出来てよかったです。
武道館出るようなバンドを解散させて、新しく組んだだけあるような気がしました。
あのポップさはなんだったんだろう、それはまるで悪魔の宴でした。
初期衝動を抜けて、明らかにネガティブな音楽になったのですが、なんともいえない清々しさがあるのです。
しかし、どうなんでしょう、ドレスコーズ。恐らく毛皮のマリーズファンは離れてゆくばかりだと思うのですが、新しいファンも増えていってほしいです。
そして、毛皮のマリーズを下手なロックンロールバンドだと、食わず嫌いしている人にこそドレスコーズを聞いてほしいと思いました。
真新しい音楽をやっているようだが、実は全然そんなことなく(勿論良い意味で)古臭い音楽をやっているバンドはそういないと思います。
とにかく良かったですドレスコーズ。
僕は毛皮のマリーズより断然ドレスコーズの方が好きです。
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