先日、5/30にスージー・クアトロが来日し、東京の新宿BLAZEでライブを行いました。
スージー・クアトロが来日したのは、なんと20年ぶりのことです。
今年に入ってから、海外の大物アーティストの来日ラッシュが続いている気がします。
ストーンズ、エリック・クラプトン、ディープ・パープル、ジェフ・ベック、ボブ・ディラン、体調不良により残念ながら再来日公演がキャンセルになってしまったポール・マッカートニー、大御所が続々と来日しました。
また、オアシス、ブラー、スウェードら90年代ブリティッシュロックを象徴するバンドらも来日。
それから、プライマル・スクリーム、ベック、フランツ・フェルディナンド、コールド・プレイ、アブリル・ラヴィーン、アリアナ・グランデら、様々なシーンを代表するようなバンドが続々と来日しました。
みんなそれぞれ来日する理由は分かりますし、その需要があるのも分かります。
しかし、スージー・クアトロが何故今来日するのかは個人的には謎でした。
40年ほど前に大ヒットし、日本でも(アイドル的にではありますが)ヒットしました。
しかし、それからというものの彼女がどういう活動していたのかはあまり知られていません。
僕もあまり知らなくて調べてみました。
70年代の頃は1,2年おきの間隔でアルバムを発表していましたが、80年代に入ると80年と82年に一枚ずつの二枚だけ。90年代も91年と96年に一枚ずつの二枚。
そして、その次は一番最近ので2006年に出しています。
特にアルバムを出すとかそういうことではないようです。
更に調べてわかったのですが、今回の来日は彼女の音楽活動50周年だったかららしいです。
四枚組みのボックスセットをリリースする予定だそうです。
ただ、これは公式なアナウンスではなく、彼女がライブのMCで話しただけらしいのですが(でも本人が言っているのだから多分そのつもりなのでしょう)、もしそれが実現するとなったら今年は彼女のアニバーサリーイヤーになりそうです。
僕はミーハーなことにスージー・クアトロに関してはファーストの『Suzi Quatro』しか聞いたことありませんでした。
スージー・クアトロは僕が知っている女性ボーカリストの中で、一番凄まじい歌声をしています。
あんな声をしていますが、スージー・クアトロは身長152cmとかなり小柄。
映像を見ても分かりますが、かなり小さいようです。
真っ黒なレザーのジャンプスーツだけど何だかあまりセクシーじゃない。
決して美人じゃないけど何だか可愛い見える顔。
そして何と言っても、小柄な彼女が大きなベースを弾くのがすごく可愛いのです。
そんな小さくて可愛らしい彼女が思いっきり叫びながら歌うのがむちゃくちゃかっこいいのです。
彼女の音楽は思いっきりのいいロックンロールです。
なぜか時代もあってかグラムロックに分類されることも多々あります。
僕が彼女を知るきっかけになったのもそうだったからです。
しかし、最初に聞いたときは別にグラムロックみたいな退廃的で切ない感じはなく、底抜けに明るいロックンロールだったので、あまりハマりませんでした。
しかし、しばらくして聞くと、彼女のそのカミソリか何か刃物のような切れ味の歌声にぶっ飛びました。
僕はやはり『CAN THE CAN』や『48 Crash』が好きです。
まるでF1やチェーンソーみたいな声が最高です。
ちなみに彼女の曲の『Wild One』は、榊原郁恵の代表曲『夏のお嬢さん』のおそらく元ネタで有名です。