エーブックスタッフの水野です。
先日、イスラエルのバンド『Boom Pam』のCDを買いました。
Boom Pamは2003年にイスラエルで結成されたサーフロックバンドです。
サーフロックといえば、日本でも1960年代にベンチャーズが大ヒットしたことにより、少しはなじみがある音楽だと思います。
西海岸のイメージのサーフロックですが、このBoom Pamが乗る波は地中海です。
そう、まさに地中海サーフロックという形容詞がピッタリなのです。
サーフロックに加え、ポルカだったりバルカンビートっぽいリズムがあったり、ジプシー音楽のような雰囲気のメロディがあったりと、ワールドミュージック的な要素がたくさんあります。
ロックとワールドミュージックの間を絶妙に行っている感じが僕的に、ドハマリしました。
僕がまずこのバンドを知ったのは、YouTubeでLed Zeppelinの『Black Dog』のカバーをしている動画を見たのが最初です。
ツェッペリンのはもともと普通のペンタトニックスケールかなんかだと思いますが、このBoom Pamバージョンは、スケールが何だかエスニックな感じになっていて、そのリフがリズムにカチッとハマっていて、ものすごく心地良かったのです。
そこからいろいろYouTubeを見て、先日CD屋に行ったらCDがあったので購入しました。
僕が買ったのは『Alakazam』という彼らの3rdアルバムです。
ちなみに日本ではこのアルバムしか発売されていないようです。
とにかく、久々に素直に買ってよかったと思えるアルバムだった気がします。
僕は音楽好きですけどそんなにCDを買い漁ることはなく、買ったとしてもファンだからとか、人に薦められたからとか、話題だからという、多少ハズれたとしても許せるものしかあまり買いませんでした。
しかし、今回は、僕としてはハズれたらヤダな~という印象がありました。新品ですし。
なんというか、たまたまCD屋にあって、そういえばこれちょっと気になっていたな~ぐらいのノリで、そこまで「欲しい!」と思って買ったものではなかったのです。
そして、買って帰って、いざ聞いてみると「最高」の二文字しか頭に浮かばず、「ちょうどこういうのが聞きたかったんだよ~」とニヤニヤが止まりませんでした。
Boom Pamをはじめ、今イスラエルではいろいろな若手バンドが勢いづいてきているようです。
イスラエルといえば僕の中では戦争をしている国という漠然としたイメージしかなかったのですが、このアルバムのライナーノーツにて久保田真琴氏が「今のイスラエルは、60年代~70年代のアメリカ(ベトナム戦争時)と似ている部分がある」という内容のことを話していました。
アメリカが戦争を仕掛けていたあの時代、アメリカではイノベーティブで質の高い音楽がたくさん生まれました。
現在のイスラエルもそういう風潮が出てきたということが書いてあり、そういう解釈があるのか~と思いました。
Boom Pamは7/19に日本のオリジナル編集アルバム『マナラ&サマー・シングルズ』が発売されます。
そして、来月7月にジャパンツアーもします。
東京、横浜、大阪で、名古屋はやはり来ないです・・・
また、FUJI ROCK FESTIVAL ’14への出演も決定しています。
ぶっちゃけ僕は『Boom Pam』がここまで有名なバンドで、ヒットしているとは知りませんでした・・・
ライブは行けるか分かりませんが、アルバムは絶対欲しい。今から楽しみです。